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お見合い写真に関わるマナーを知ろう
お見合い
 

お見合い写真に関わるマナーを知ろう

お見合い結婚は、古い因習として敬遠されていた縁談のシステムですが、最近では見直しがなされているようです。お見合いの再評価の要因としては、自分の交友範囲に収まらない広範囲から結婚相手探しができ、加えて相手の方の身元も信頼できる可能性が高いところがあげられるのではないでしょうか。そうしたお見合いですが、実際にお見合いにこぎつけるために、まず必要とされるのが、お見合い写真による自己アピールです。このページではお見合い写真に関連するマナーを紹介していますので、よろしければ参考になさってください。

まずお見合いとはどういうものかについて知ろう

お見合いとは? その歴史

まず最初に、お見合いという縁結びのシステムについて、簡単に知っておきましょう。お見合いとは、男女双方の意志が等しく尊重される縁談です。大正、昭和のはじめの頃に登場した縁談の進め方で、画期的なものでした。というのも、その昔の家柄を重んじる階層では、伝統的に当人のあずかり知らぬところで双方の親同士が縁談が進められていたからです。
このお見合いも、恋愛結婚が主流となって、一時は古くさい因習として敬遠されていました。しかし、堅実な結婚相手を探す方法として現在では少し見直され始めたようです。本人の職場や交友関係といった限られた範囲を超えて、自分に見合う相手を探してもらえるというメリットが評価をされているのかもしれません。

お見合いとは結婚前提のもの

さて、実際にお見合いをしようと思うのなら、次のことがけじめとして必要です。お見合いは結婚が大前提になっているということ、他に付き合っている方がいない状態であるということです。もし他にパートナーがいる状態で、興味本位でお見合いをするのは止めましょう。お見合いの相手に対しても、仲介をしてくださった方にも大変失礼になりますし、自身の信用が著しく傷つきます。両親の顔にも泥を塗ることになりますし、自身のパートナーも傷つけてしまいます。

お見合い写真に求められるもの

お見合い写真とは?

お見合い写真は、お見合い相手の候補の方に見てもらうための写真です。お見合いを仲介してくださる方に、釣書(つりがき・つりしょ)と呼ばれる自己紹介の資料のようなものと一緒に預けると、それを仲介の方が相手にふさわしいと思う方、または両親などに渡して検討してもらいます。それで気に入ってもらえれば、いよいよお見合いの段となります。つまり、まず最初の大切な自己アピールがお見合い写真ということになります。何はともあれ、この段階を突破しないと話ははじまりません。しかし、だからといって、実際の自分と乖離したような写真では、いざ実際に顔を合わせた際に、失望と疑念を相手の方に与えてしまいます。これでは、たとえ相手の方を自分が気に入っても、良い結果を望むことは厳しいでしょう。お見合い写真には、嘘がなく、それでいて自分の魅力が十分に伝わるものを用意する必要があります。

お見合い写真を撮影するときに気をつけたいこと

お見合い写真のメインとなるものは、スタジオや写真館などでプロに撮影してもらった台紙付きのものが一般的でしょう。また、服装もより正装に近いあらたまった服装で撮影することが大半だと思われます。その際の装いで気をつけたい点は、まず男女共に清潔感やさわやかさ、派手すぎないこと、品があることです。具体的には、男性ならタキシードやダークスーツとなるでしょうが、シャツやスーツがよれていたりしていないことや、髪をセットしていることなどがあげられます。女性なら気合を入れすぎてごてごてと着飾りすぎないこと、アクセサリーがうるさすぎないこと、メイクやヘアスタイルがあまり主張しすぎないことといったあたりでしょうか。
また、一般的に仲介の方に渡す写真は、スタジオでめかしこんだお見合い写真だけでなく、普段の自分らしさが出ている自然な表情のスナップ写真を2、3枚も付け加えて渡します。この際、裏には撮影年月日や住所氏名を記入しておきましょう。これは仲介の方が間違えないようにという心配りです。
このスナップ写真は新たに撮ったものがいいですが、最近撮影したものであれば既存の写真でも構わないようです。ただし、一人で写っているものを選びましょう。異性が入っていれば要らぬ詮索の元ですし、同性が入っていれば、どうしても比較対象になります。
お見合い写真と2、3枚のスナップ写真は、それを1セットとしたものを数セット作成して、仲介の方に預けるとよいでしょう。これはお見合いの候補の方が複数になったときに備えてのことです。1セットしか無ければ、ひとりの候補の方のところに写真がある間に、他の候補の方との話が流れてしまうかもしれません。良縁を逃さないためにも、お見合い写真は複数セット作成することが推奨されています。

お見合い写真のその他のマナー

お見合い写真の返却について

お見合いをしてもしなくても、お見合いの結果如何にかかわらず、仲介の方に写真はすべて返却します。相手の方はお見合い写真のセットを複数用意しているかもしれませんが、なるべく早く返却しましょう。たとえお断りしたりされたりして、縁の無くなった方でも、礼を失しないようにしましょう。

お見合い写真と同様に大切な釣書について

お見合い写真ではありませんが、先に少し出てきた釣書について、簡単に説明します。元々は人名を縦線でつないで家系を示したものから名前がついていますが、現在釣書というと、一般的に履歴書、身上書、家族書を指します。いずれも半紙に毛筆か、便箋に万年筆の手書きの書類です。履歴書には氏名と本籍、現住所、学歴、職歴、身上書には健康状態、既往症、身長体重、視力、趣味特技、宗教、生活状況、収入、家族書には家族の続柄、氏名、生年月日、最終学歴、職業(学生なら学校名)を記します。これらをそれぞれ無地の白い長封筒に入れて仲介の方に預けます。またそれぞれの封筒には何が入っているのか分かるように、履歴書なら履歴書と表書きを書いておきましょう。