訪問のタイミングや手渡しする際のマナーをご紹介

近年はお歳暮を配送するのが主流となっていますが、本来は直接手渡しで贈るのが正式なマナーです。特にお世話になっている方へは直接手渡しで感謝の気持ちを伝えたいものです。ここでは、訪問する際の時間やお渡しするタイミングなど、お歳暮の渡し方のマナーについてご紹介します。

特にお世話になった方や近隣の方へのお歳暮は手渡しする

お歳暮は12月の初旬から20日くらいまでに贈るのが一般的とされています。
渡し方には手渡しする方法と配送する方法があり、近年では配送するのが主流となっていますが、特にお世話になっている方や近隣の方へは直接持参したいものです。贈答品を礼にかなった方法で贈るときは、手渡しするのが基本です。
→関連記事「お歳暮の時期はいつまで?贈ることを忘れたときの対処法」

インターネット等で購入し、自宅に取り寄せてからお渡しする場合は注意が必要です。最近では環境に配慮し、簡易包装を行っているショップも増えてきました。簡易包装には短冊熨斗が使われることが多いほか、包装のうえに直接配送伝票を貼り付けた状態で発送される場合もあり、手渡しには不向きです。手渡しができる包装形態で届けてもらえるか、購入時に確認しておきましょう

また生ものや冷凍もの、フルーツなどをお贈りする場合は、ご迷惑にならないよう、事前にお相手の予定を伺うことも大切です。
→関連記事「お歳暮をネット注文する際のマナーや贈り方」

手渡しの訪問に適した時間

相手のお宅を訪問することは、相手の貴重な時間を割いてもらうということです。親しい間柄であっても、訪問するときにはあらかじめ相手の都合を尋ねましょう。電話でも構いませんが、目上の方や改まった訪問のときは手紙で確認します。この際、どのような用件でお伺いしたいのか、訪問の目的を伝えます。

訪問日時は相手の都合を優先しますが、先方からのお申し出がない場合、朝早くやお昼時、夕方以降は避けた10~11時、または13時半~16時頃にお伺いするのが良いでしょう。
※お祝い事の場合は午前中にお届けするのが正式とされています。

またお宅訪問の場合「5分早く到着するなら、5分遅れて到着した方が良い」と言われており、早く到着したからといって、約束した時間より前に訪問してはいけません。先方も出迎えるための準備がありますので、約束の時間から3~5分ほど遅めのタイミングが良いでしょう。もし、10分以上遅れてしまうときは、心配をかけてしまいますので、必ず連絡を入れましょう。

訪問時の身だしなみ

訪問時は、「親しき中にも礼儀あり」という言葉の通り、近所に出かけるような格好は控え、スーツを着用するなど年末のご挨拶に相応しい服装をしましょう。

お歳暮の持参方法

正式なマナーでは、お盆に贈答品をのせて袱紗をかけ、風呂敷に包んで持参します。先方に渡すときは風呂敷からだし、盆ごと差し出しますが、このとき袱紗をかけたまま渡すか外すかは地方によって多少違います。
盆は一般的な贈答には塗りの無地の盆、より丁寧に贈る場合には片木盆という白木の盆を使います。現金を贈るときは、この片木盆に半紙を二つ折りにして抱き合わせた和合紙を敷き、その上に金封を載せ、末広や友しらがを添える習慣が残っている地方もあるようです。
また風呂敷がない場合は、紙袋などにに入れて持参しても問題ありません。

訪問してからお歳暮の品物を手渡しするまで

訪問先に到着したら、チャイムを押す前に帽子・コートは脱いでおきます。玄関先での挨拶は簡単に済ませ、お部屋に通されてから正式な挨拶をします。

■お歳暮の品物を渡す際の挨拶

お歳暮の品物は正式な挨拶が済んでからお渡しします。
挨拶の言葉は、「日ごろの感謝の気持ち」を伝えることや「年末のご挨拶」をすることが一般的です。

(挨拶の例)
  • ・「今年もお世話になりました。ご家族で楽しんでいただけるものをお持ちしたので、皆さんでお召し上がりください。」
  • ・「お世話になりましたご恩に報いることは難しいですが、少しでも感謝の気持ちを伝えたくて、お歳暮の品をお持ちしました。どうぞお納めください。」


なお、生ものや冷凍品など早く冷蔵庫に入れたほうがいいものを持参している場合は、ひと言添えて玄関で渡しします。お部屋に入らずに失礼する場合も、玄関でお渡しします。

■和室の場合

お歳暮の品は下座(入口側)において、挨拶をします。風呂敷を広げ、品物を取り出します。品物の向きを自分の正面に持ち、品物を一回転させて相手に正面が向くように置きなおします。テーブルの上で差し出すときは、すらないように少し持ち上げて差し出します。畳の上であれば、すっても構いません。

■洋室の場合

相手に指定されない限り、下座に座るのがマナーです。椅子に座る前に立ったまま差し出します。片手で品物を持ち、もう片方を下から支えるように渡すとよいでしょう。

■品物を入れている紙袋

紙袋は持ち運ぶときのほこりよけでもあるため、そのままお渡しするのは失礼にあたります。品物をとり出した直後にさっとたたみますが、立って渡す場合で品物を置く場所がなければ、品物を渡したあとにたたみます。
不要になった紙袋は持ち帰るのが基本ですが、親しい間柄であれば、処分をお願いしても構いません。「恐れ入りますが、紙袋の処分をお願いしてもよろしいでしょうか」とお詫びしてお渡しします。
※外出先等でお渡しする場合は、紙袋のままお渡しした方がよい場合もあります。このようなときは、相手が手に取りやすいよう、紙袋の下に片方の手を添えて「紙袋のまま失礼いたします」とひと言添えて差し出します。

お歳暮を手渡しするのが難しい場合は

遠方で直接お伺いしてお渡しするのが難しい場合は、インターネットや店頭で購入する際に、配送先を指定してお送りします。配送を利用する場合は、できるだけお歳暮が到着する前に送り状を出すようにしましょう。添え状として商品と一緒に送っても構いません。
→関連記事「お歳暮の挨拶文のマナーや文例について」

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