手紙の効用って、どんなところ?

読み返して余韻を楽しめるのが手紙の利点

筆不精を自認する人は少なくありませんが、それは手紙を書くことを特別に大変なことと考えて身構えすぎているためではないでしょうか。よい手紙というのは、書き手のやさしさや心くばり、思いやりなどを受け取った人に伝えます。そのうえ、何度も読み返して余韻を楽しむことができるのが手紙の利点。字が下手だとか、文章を考えるのが面倒だとか決めつけてしまわず、もっと気軽に手紙やはがきを利用したいものです。

手紙を書くときに心掛けたいことは、何を伝えたいかを整理し、相手の気持ちを第一に考えて文章を書くこと。また、間違いのないていねいな字で、心を込めて書くようにすることが大切です。

便せんや封筒はどんなものを選べばいい?

差し出す相手に合わせたものを選ぶ

最近は、バラエティに富んだ便せんや封筒がたくさん市販されています。色や香りのついたものをはじめ、紙質もさまざまなものがありますから差し出す相手と内容に合わせて選びます。

差し出す相手を問わない無難な便せんは、白い無地のものか、薄い色でラインを引いたものです。事務用便せんは事務用通信に使うものですから、個人的な手紙に使用してはいけません。そのほか、原稿用紙も避けるべきでしょう。

封筒は二重封筒や白無地のものを

封筒は改まった場合や目上の人には、二重封筒や少し厚めの白無地の封筒を使えば間違いありません。ただし、これは一般的であって、相手の方とのおつき合いや手紙の内容によって使い分けます。親しい友人などには、ユニークな便せんや封筒を使えば、受け取ったときに楽しんでもらえます。できれば、日頃から何種類か気に入った便せん、封筒を購入しておき、相手や用件によって使い分けるようにすれば、手紙を出す楽しみが増しそうです。

正式な手紙なら縦書きの便せんで

便せんの場合、縦書きと横書きがありますが、日本では正式な手紙は縦書きにするのがエチケット。けれども、横書きの手紙も最近はかなり一般的になってきました。ビジネス文書はほとんどが横書きですし、若い人の間では横書きの人が多くなっています。横書きの手紙を書く場合は欧文の書式と同じで、最初に相手の名前を書き、「拝啓」などのあいさつ語は省いてもかまいません。

封筒やはがきにあて名を書くときの注意点は?

封筒やはがきにあて名を書くときは中央に納める

あて名は中央に、住所はあて名よりやや小さめの字で一~二行に納めるときれいにまとまります。住所が二行になるときは一行目より一~二字下げて書き始めます。もしも、長い住所で三行にわたってしまった場合でも、あて名は郵便番号の枠の位置より左へ寄らないように注意します。

差出人の住所は裏面に書く

市販されている封筒の裏面には、左側下部に郵便番号枠があらかじめ印刷してあるものが多いようです。その場合は、封筒の左側に差出人の住所・氏名を記入しますが、封筒の中央に書く形式もあります。

正式な書状は縦書きにする

最近は、横書き便せんを使用することが多くなったことから、封筒のあて名を横書きで記入することが一般化しています。けれども、結婚披露宴や法事の案内状など正式なものや目上の人への手紙は縦書きにします。

洋封筒を使うときは封じ目の向きに注意

郵便番号枠のない洋封筒を使用するときには、封じ目の向きに注意することが必要です。正しくは、裏を返したときに、右から封をする形。これが逆になってしまうと、凶事の封じ目になってしまいます。あて名を書き始める前に一度向きを確認するようにしましょう。

封書には必す封字を書く

封書の封じ目には、「〆」「封」「緘」などと必ず封字を書きます。封字のかわりにシールなどを貼ってもかまいません。外国郵便には不用です。

洋封筒にあて名を書く場合

あて名が中央になるように。差出人の住所・氏名は裏面左下にやや小さめか、横書きの場合は中央下部に書きます。日付を書くときは、裏ぶたの封じ目の真下にかいてもいいでしょう。横書きでは封字は必要ありません。

はがきの表面はすっきりと読みやすく

絵はがきなどで表面にも通信文を書きたいときは、中央に横線を引き下部を利用します。なるべくすっきりと読みやすくなるように心掛けましょう。

敬称は「殿」より「様」を使う

相手に対する敬称で、どんな場合でも失礼にならないのが「様」です。ひらがなで「さま」と書くのは相手が目下の場合に限るので、使い方に注意しましょう。「殿」も敬称ですが、最近はあまり使わなくなりました。おもに目下に対して使う傾向です。

企業や団体あての場合は、「御中」、団体やグループのメンバーあてなら「各位」。いずれも、下に「様」や「殿」はつけません。