叙勲・受章・受賞を祝う場合は?

まずは、いち早くお祝いの言葉を

仕事上での功績や作品が認められ、栄誉のある章や賞を受けるのは、受章(賞)者にとって、人生最大の喜びのひとつ。情報、知らせを受けたら、すぐにお祝いの言葉を届けます。こういう場合、「すぐに」が肝心。祝電を打つか、駆けつけてお祝いを述べます。お祝いに駆けつけるときには、花や酒、祝肴、果物など、祝いの席を賑やかにする品を持参すると喜ばれるでしょう。

また、電話で祝意を述べるのは、身内や親しい同輩、後輩に限り、目上の人に対しては避けるべきです。電話はあくまで略式の手段ですから、ていねいなあいさつにふさわしいとは言えませんし、祝い客の応待に忙しいときに失礼になります。

このように、すぐにお祝いするのは、本人と直接交流がある人たちです。友人の連れ合いや子供、親という関係の人の祝いの場合、親しければ祝電を打つのもいいですが、友人あてにお祝いの手紙を出す程度で十分、祝福の気持ちは通じるでしょう。親しい関係の人に対しても、お祝いの時期を逃してしまった場合は、まず、手紙で祝意を述べます。ですが、一段落したころを見計らって、好みや賞の内容にふさわしいお祝いの品を贈ることを忘れずに。

祝賀会に招かれたら?

服装は招待主や世話人にたずねたうえで選ぶ

叙勲や受章にあたって、本人主催の祝賀会に招かれたときは、お祝いの金包を贈るのが一般的です。まだの場合には、当日持参しましょう。会費制のときには、会費がお祝い代わりとなります。ですが、先輩格の人は招待されることも。こういった場合は、会費に見合う額か、それ以上の額のお祝いを贈ります。または、酒や料理、花束などを、世話人に希望を聞いたうえで差し入れ、お祝いに代えるのもいいでしょう。

気をつけたいのは、服装。時間や場所、立場によって、どの程度の服装にするかが違ってきます。不案内なら招待主や世話人にたずねることです。

なお、世話人などの労をねぎらうことも忘れないようにしましょう。

名称
勲章 菊花章、旭日章、宝冠章、瑞宝章、文化勲章
※勲章は、国家に貢献した人に授与。それぞれの章に、勲○等といった階級がある
褒章 紅綬褒章、緑綬褒章
藍綬褒章、黄綬褒章
紺綬褒章、紫綬褒章

※社会的に優れた業績や行いをした人に、国家の栄典として授与。
業績により、六種類あり、推薦によって授章する制度