悲しみの知らせを受けたら

確認することは?

訃報を受けたら心からお悔やみの言葉を述べると同時に、通夜や葬儀の日時と場所・形式などを必ず尋ねましょう。

まだ決定していないときは、決定次第知らせてもらうようにします。

さらに他の誰に連絡すればいいかを尋ね、忙しくしている遺族の力になってあげましょう。

連絡をまわすときは内容が間違わないようにくれぐれも注意を。

会社関係の人が亡くなった場合は上司の指示を待って、誰が参列するのかなど決定があるまで待機しましょう。

弔問は親しい人ほど早く

弔問とは遺族を訪ねてお悔やみを述べること。訃報が届いたら親族や親しい友人は一刻も早く着くことが重要です。

葬儀まで手伝う場合は、喪服の用意もしていきましょう。

どうしてもすぐに駆けつけられない場合は、弔電をすぐに打ちましょう。近隣の親しい人もすぐに弔問し、手が足りるかどうか、近所としての手伝いを申し出ます。

服装は派手な色でなければ普段着のままで大丈夫です。お香典も必要ありません。

また遺族から申し出があった場合のみ、故人と最後の対面をすることができます。対面するときは枕もとで一礼し、白布が上げられたら合掌し、最後に遺族に一礼します。遺体に手を触れるようなことは慎みましょうね。

弔電は告別式の前日までに

弔電はお悔やみの気持ちを書いた電報のこと。

局番なしの115番に申し込めば、受付から2~3時間で相手に届きます。葬儀や告別式に参列できないとき、できれば式が始まる前日までに届くようにしましょう。電文は「謹んで哀悼の意を表します」「ご逝去を悼み、ご冥福をお祈り申し上げます」など。送り先は自宅で営まれるなら喪家に、斎場のときは斎場気付にします。宛名は喪主宛てにしますが、喪主の名前が分からないときは故人の名前を書き「ご遺族様」としてもいいですよ。

葬儀に行けないときは?

訃報の知らせを受けたけれど仕事で抜けられないときなどは、電話でお悔やみの気持ちを伝えたり弔電を打ちましょう。香典は近くに住む友人に頼んでまとめてもらうのもいいですし、現金書留で郵送しても失礼にあたりません。その際、簡単な手紙を添えると遺族にとっても温かい励ましになるでしょう。

手伝いを申し出たいときは?

近親者でも遺族の方針に沿って手伝う

葬儀に関しては、身内のなかで意見が対立することがよくありますが、住んでいる地域や人間関係、宗教によって形式や方針が違いますので、遺族の意向を尊重して協力する立場をとるようにします。

細かいことは世話役に聞く

遺族の葬儀に関する基本方針を理解するとともに、故人の生き方や遺志などと照らし合わせて準備します。細かいことは喪主に聞くのではなく、世話役代表や葬儀委員長などと相談するなり、指示を仰ぎます。

弔問客を遺族に紹介する

故人の交友関係で遺族が面識がない場合などは、友人や職場関係の人たちが、弔問客を遺族に紹介して、どのようなつきあいのあった人なのかを知らせるようにすると、故人のことを改めて理解でき、弔問客にも遺族側の心づかいが伝わるでしょう。

借りたものはメモしておく

近所の家から借りたものはメモしておき、葬儀後に間違いなく返却します。また、そのような協力があったことを遺族に伝えることも忘れないように。買物を頼まれたら領収書やレシートをもらい、会計係に渡し間違いのないようにします。

職場関係者は喪家の事情に明るい人を責任者に

遺族から職場関係者に手伝いを頼まれる例はよくありますが、この場合は、喪家の事情をよく知っている人に責任者になってもらい、その人が遺族と打ち合わせを行い、手伝う範囲や内容などを確認します。故人の交友関係などから会葬者数を予測し、手伝う人員を割り出し、気働きのある人などを選んでグループをつくります。この場合も、遺族の基本方針や世話役代表か葬儀委員長の指示に従うことは言うまでもありません。

若い遺族の場合には準備などを教える

しきたりなどを重んじる地域では、手伝い方が慣例化していることもありますが、喪家の状況からみて、それらの習慣をそのまま行っていいかどうか問題になる場合もあるでしょう。しかし遺族が若い人で、葬儀も初めてで慣れていないという場合は、通 夜ぶるまいなどもわからず、近親者をはじめ手伝いの人たちがおなかをすかせるという例がよく見られます。このような場合は親しい人が、最低の準備などを教えてあげるのが親切でしょう。

準備の段階ではふだん着で十分

手伝う場合の服装は、準備の段階では動きやすいふだん着で十分ですが、通夜以降は、接客の手伝いなどの人は、準喪服や略喪服で。裏方を務めるひとは、黒やグレーなどの地味な服装にします。