発表会や展覧会に招待されたときは?

その場で開いて皆で食べられるものを

展覧会、イベントの事務所、運動選手の合宿などに激励や景気づけの意味を込めて贈るのが陣中見舞いです。親しい人や関係者で先方の事情がよくわかっているなら、事務所の開設日やイベントの開催日など、もっとも喜んでもらえる日を選んで贈ります。それほど関係は深くないけれど励ましたい、ねぎらいたいという人は期間内に訪れるといいでしょう。

品物は、その場ですぐに開いて、あいさつや手伝いに集まる人たちが飲食できるものがもっとも喜ばれます。例えばお酒やビール、ジュース類、お弁当、お菓子など。このほかには花束など、席が華やかになるようなものを選べばいいでしょう。

スポーツの場合、少年野球など相手が未成年ならジュースやお菓子、お弁当など、大人ならビール券、ウイスキー、おつまみなど、練習や試合の休息に役立つものがうれしい激励になります。

これらの品物には、紅白の水引を蝶結びにしたのし紙をかけ「陣中見舞」「祈必勝」と表書きします。また、現金も歓迎されるものの一つ。現金を贈る場合は祝儀袋に「酒肴料」「御菓子料」などとしても。

差し入れ(陣中見舞い)をいただいたときは?

その場でお礼を伝え、タイミング良く礼状を

人の出入りが多いときですから、見舞ってくださった人、激励してくださった人をもらさず記録しておくことが大切です。催しが終わったらすぐに結果の報告と感謝のあいさつを忘れずします。タイミングが大切ですから、前もって手はずを整えておいたほうがいいでしょう。

陣中見舞いのお返しは必要ありませんが、いただいたその場でお礼を述べ、ほかの機会で適当なものを贈るのが賢明です。

寒中見舞い、暑中見舞いの場合は?

気候の厳しい時期に知人に見舞いの品を

厳しい寒さや暑さのときに、知人の安否を気遣ってあいさつをするのが寒中見舞いや暑中見舞いです。病気がちの方、年配の方などにご機嫌伺いをすることは、当人にとってうれしい心遣いとなります。

寒に入って、一月下旬の大寒のころは一年でもっとも寒さの厳しい時期。都合によってお歳暮を贈れなかった方や喪中などで年始のあいさつができなかった方に、寒中見舞いとして贈りものを届けるといいでしょう。時期は、暦のうえの大寒の間に行います。お見舞いの品は肩かけや膝かけ、季節の魚など、暖かさを感じるものが喜ばれます。寒中見舞いを贈る場合は、添え状やカードを添えることを忘れずに。

暑中見舞いは、七月半ば過ぎから八月初めの立秋までに贈るようにします。でも、本当に暑くなる八月に見舞いたいという場合には「残暑見舞」の形で贈るといいでしょう。

添え状は、いずれの場合も季節感のある絵はがきなどを使い、お見舞いのあいさつと先方の安否をたずねる言葉を添え、お見舞いとして何を、いつ、どこから贈ったかを知らせ、こちらの近況も伝えるようにします。

Column

寒中・暑中見舞いの送り状文例

暑中見舞いの文例

拝啓

暑中ご機嫌お伺い申し上げ、あわせて平素のご無沙汰をお詫びいたします。
さて、本日、かねてよりお好きと伺っておりました当地岡山産のぶどうを○○店よりお送りさせていただきました。日ごろお世話になっております○○様に、さわやかな夏の味覚をお楽しみいただければ幸いです。
盛夏の侯,ご自愛のほどお祈り申し上げます。

敬具

暑中・残暑見舞いの決まり文句
・酷暑お見舞い申し上げます


寒中お見舞いの文例

拝啓

寒さ厳しき折から、いかがお過ごしでいらっしゃいましょうか、お伺い申し上げます。
心ならずも長々のご無沙汰まことに恐縮に存じます。粗品ではございますが、本日、季節のごあいさつ代わりに○○店より膝掛けをお送りさせていただきます。平素はご無礼いたしておりますが、近いうちにお伺いさせていただきたいと存じます。
末筆ながら、ご自愛のほどお祈り申し上げます。

敬具

寒中・余寒見舞いの決まり文句
・余寒厳しい折、いかがお暮らしでございましょうか。