
日本の母の日といえば「5月の第2日曜日」がおなじみですが、世界に目を向けると日付や由来、お祝いの仕方は国によってさまざまです。
感謝の気持ちを伝えるという共通の想いはありつつも、贈る花の種類や習慣にはその国ならではの文化が反映されています。今回は、知っているようで知らない海外の母の日事情についてご紹介します。
アメリカ:母の日発祥の地
アメリカは日本と同じ5月の第2日曜日が母の日です。母の日の起源は20世紀初頭のアメリカとされており、アンナ・ジャービスという女性が、亡き母の追悼のためにフィラデルフィアの教会で白いカーネーションを贈ったことが始まりと言われています。
日本でもかつては3月にお祝いされていましたが、戦後はアメリカの慣習にならい、現在の5月第2日曜日に定着しました。
オーストラリア:定番の花は「菊」
オーストラリアも5月の第2日曜日が母の日ですが、贈る花に特徴があります。日本ではカーネーションが一般的ですが、オーストラリアでは「菊(クリサンセマム)」を贈るのが定番です。
英語で菊を「Chrysanthemum」と呼ぶことから、語尾の「Mum(お母さん)」にかけて親しまれるようになったと言われています。当日は街中で菊の花が販売され、華やかな雰囲気に包まれます。
フランス:5月最後の日は「母親の祭日」
フランスの母の日は5月の最終日曜日(年によっては6月第1日曜日)です。フランス語で「フェット・デ・メール(母親の祭日)」と呼ばれます。
特定の花を贈る決まりはなく、お母さんが好きな花や、ケーキ、手作りギフトなどを贈って家族で食事を楽しむのがフランス流の過ごし方です。
韓国:お父さんと一緒に祝う「両親の日」
韓国では5月8日を「オボイナル(両親の日)」としています。日本と異なるのは、お母さんだけでなくお父さんも含めた「両親」へ感謝を伝える日である点です。
お祝いにカーネーションを贈る習慣は日本と似ていますが、最近では実用的なギフトや「現金(小遣い)」を華やかにラッピングして贈るのも人気があります。
トルコ:すべての母親に「おめでとう」
トルコも5月の第2日曜日が母の日です。自分のお母さんだけでなく、親戚や近所の子連れの女性など、周囲の母親たちに対しても「母の日おめでとう(Anneler Günün Kutlu Olsun)」と声をかけ合う文化があります。
プレゼントには白い花束を贈るのが一つの定番とされています。
タイ:王妃の誕生日にジャスミンを贈る
タイの母の日は8月12日です。これは、タイ・シリキット王妃(母太后)の誕生日に由来しています。王妃が生まれた金曜日の象徴色である「水色」がテーマカラーとなっており、人々は水色の服を着てお祝いをします。
贈る花はカーネーションではなく、純潔を象徴する「ジャスミン」。お母さんの足元にひざまずき、ジャスミンの花輪(プアンマーライ)を捧げて感謝を伝えます。

