
お中元のお返しはお相手との関係性で贈る
お中元は、日頃お世話になっていることへの感謝の気持ちを込めてお贈りする贈り物です。 お祝いとは異なり、夏のご挨拶として品物を贈るため、お中元が届いたとき必ずしもお返しを贈る必要はありません。
しかし、お相手との関係性によっては、お中元のお返しとしてお礼の品物を贈る方が良い場合もあります。
「お返しをしてはいけない」わけではないため、今年からやりとりが増えた方と今後も長くお付き合いする場合は、お中元のお返しを贈ったほうがよいでしょう。
お礼の品物を贈る場合は、気をつけたいポイントも。
お中元は継続して贈る前提の贈り物のため、今回のみのお礼として品物を贈るならお中元ではなく「御礼」など別の名目で贈るようにしましょう。
また、お中元が届いたら品物が届いたご報告とお気遣いへの感謝を込めて、まずはお礼を伝えることが大切です。
お返しの品物を贈らない場合も、お礼状を送るなどお相手に感謝の気持ちを伝えましょう。
直接届けていただいた方へ渡す「お移り」
日本では古くからの慣習として、直接贈り物をいただいたときにちょっとしたお返しを贈る「お移り」があります。
もともと「贈答」は神様に御供えした食べ物を全員でまわして食べあった移しまわし習慣が起源で、お移しもその習慣の名残と言えます。
「お移り」の習慣は「これからもまた良いことがありますように」「おつきあいが続きますように」といった願いを込めてのものです。
地方によって「おとび」や「おとめ」「おため」など呼び方もさまざまですが、神様の贈りものである「贈べ(たべ)」が変化した言葉で基本精神は同じです。
お移りをお渡しする場合は、ハンカチや靴下、あるいは缶詰やクッキーといったちょっとした品物を用意しておいてお返し代わりに贈るようにします。
現代では、日常的な贈答に対してもお菓子や缶詰などの品を「お移り」として渡すこともあります。
お中元のお礼状を贈る時期・マナーは?
感謝の気持ちがこもったお中元をいただいたらお返しを贈る・贈らないに関わらず、まず贈ってくださった方にお礼の気持ちを伝えましょう。
とても親しい関係の方に限っては電話でのお礼でも構いませんが、そうでない場合は手紙やはがきでお伝えするのが礼儀といえるでしょう。
ここでお中元をいただいた際に贈るお礼状の基本マナーについて解説します。
お中元のお礼状を贈る時期
お礼状は、確かにお中元の品を受け取りましたという報告にもなるため、できれば品物が届いてから3日以内に出すようにしましょう。
お礼を書いた手紙を封書で先方に送るのが最も丁寧なお礼状の贈り方ですが、はがきやメッセージカードを贈ることもあります。
現代は、電話やメールでお礼を伝える方も多く、お礼状を贈るケースも減っているようです。 お礼状は感謝の気持ちを丁寧に伝える方法なので、いただいた品物やお相手との関係性に合わせて贈るか検討してみるとよいでしょう。
お中元のお礼状の書き方
お中元のお礼状に関する書き方のポイントや文例をご紹介します。
相手に失礼のないよう、基本的なマナーを押さえておきましょう。
お中元のお礼状は、次の7つの基本構成をもとに文章を考えてみてください。
①頭語
- ポイント
- 「拝啓」など手紙の冒頭に書く挨拶にあたる言葉で、手紙の終わりに書く結語と対で用います。
②時候の挨拶
- ポイント
- 頭語に続いて、季節や天候などを表す挨拶の言葉を書きます。
時候の挨拶は、お礼状を書くタイミングに合わせて使い分けるのが基本です。 - 例
- ・6月下旬:「向暑の候」「向夏の候」
- ・7月(全般):「盛夏の候」「猛暑の候」
- ・7月下旬~8月7日頃(大暑)まで:「晩夏の候」「残夏の侯」「猛暑の候」
- ・8月8日頃(立秋)から8月22日頃まで:「残暑の候」「立秋の候」
③相手の近況・健康を尋ねる
- ポイント
- 時候の挨拶の次に続けて、相手の体調や近況をたずねる言葉を書きます。
日頃お世話になっていることへの感謝の言葉と、お中元をいただいたことへのお礼の言葉を書くとより丁寧な印象に。 - 例
- ・「皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。」
- ・「貴社におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。」
④お中元をいただいたお礼
- ポイント
- お中元をいただいたことへのお礼の言葉を書きます。
日頃お世話になっていることへの感謝の言葉を添えるとより丁寧な印象に。 - 例
- ・「この度はお中元の品をお贈りいただきありがとうございました。」
⑤相手の健康や息災を願う言葉
- ポイント
- 相手や相手のご家族を気遣う言葉を入れます。
- 例
- ・「暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。」
⑥結語
- ポイント
- 「敬具」など冒頭に書いた頭語と対の結語を書きます。
⑦日付や差出人
- ポイント
- 結語の後に、日付と自分の名前を書きます。
【贈るお相手別】お中元のお礼状の文例
お中元のお礼状の文例を贈る相手別にご紹介します。
例文を参考に相手によって言葉遣いや文面を調整し、心を込めたお礼状を送りましょう。
ビジネスシーン(会社や取引先)でのお礼状の文例
拝啓 盛夏の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたびはご丁重なお中元の品を賜り、誠にありがとうございました。
過分なお心遣いに、恐縮いたしております。
お送りいただいた〇〇は、弊社のチームメンバーに大変好評でございました。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
暑い日が続きますので、皆様どうぞご自愛くださいませ。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
[日付]
[会社名]
[差出人のフルネーム]
親戚へのお礼状の文例
拝啓 暑い日が続いておりますが、皆様お変わりありませんか。
さて、このたびはご丁寧にお中元の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
さっそく家族みんなでおいしくいただきました。
まだまだ暑い日が続くようですので、どうぞご自愛ください。
また、お会いできる日を楽しみにしています。
敬具
[日付]
[差出人のフルネーム]
友人・知人へのお礼状の文例
拝啓 暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、このたびは丁寧なお心遣いをいただきまして本当にありがとうございました。
美味しい〇〇を贈っていただき、家族で大喜びです。
まだまだ暑い日が続くようですので、お身体に気をつけてお過ごしください。
また、会える日を楽しみにしています。
敬具
[日付]
[差出人のフルネーム]
お中元のお返しに品物を贈るときの時期・マナーは?
上司や目上の方からお中元をいただいた場合や、お世話の度合いがお互い様というとき、いただき過ぎが気になるといったときは、お中元のお返しを贈りましょう。
お中元のお返しは、お中元という名目でお贈りするかどうかは相手との関係性や時期によって異なります。
お中元のお返しギフトを贈る時期
お中元のお返しを贈る時期は、お中元を受け取ってから1〜3週間程度を目安にするといいでしょう。
お中元をいただいてすぐにお返しをすると、「贈りものをした相手からお返しがすぐに届き、かえって気を遣わせてしまったのでは・・・」と思われてしまったり、形式的な印象を与えてしまうこともあります。
お中元の時期は地域によって異なるため、時期を過ぎている場合は「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈るのが一般的です。
お中元のお返しを贈る際は、お盆休みなどで家や会社を不在にする方も多いので、お届けする時期に在宅されているか事前に確認したほうがよいでしょう。
お中元のお返しギフトに掛けるのし紙の選び方・書き方
お中元ののし(熨斗)紙や表書きは、贈る時期によって異なります。
7月15日頃まではのし紙の表書きを「お中元」や「御中元」、立秋の頃までなら「暑中見舞い」とし、立秋を過ぎたら「残暑見舞い」として贈るのが一般的です。
2025年の立秋は8月7日(日)なので、8月7日頃までなら「暑中見舞い」そのあとは「残暑見舞い」となります。
また、お中元は継続して贈る習慣のため、お返しとして1度だけ品物を贈るなら「御礼」として贈ります。
シャディでは、お中元のお返しにふさわしいのし紙やラッピングサービスを無料で利用いただけます。 詳しいのし紙の書き方や掛け方については下記の記事も参考にしてみてください。
お中元のお返しを贈るときの金額相場
お中元のお返しを贈る際の相場は、いただいた品物の半額から同額以下の品物が目安とされています。
一般的にいただくお中元の相場が3,000〜5,000円程度とされているため、2,000〜3,000円程度を目安に品物を選ぶのがおすすめです。
いただいたお中元よりも高い品物を贈るのは、お相手に失礼にあたります。 お返しとしてではなく、お中元として贈るときも同額程度の品物を選ぶようにしましょう。
お中元のお返しで喜ばれるおすすめの品物
お中元のお返しの品物は、7月下旬から8月に届くことを考えて夏に嬉しいアイスやゼリー、ジュースなどのギフトがおすすめです。 ご家庭へのギフトならそうめんやハム、オイルなどの調味料、会社宛なら個包装のお菓子や飲み切りタイプのジュースやコーヒーが喜ばれます。
シャディギフトモールでは、お中元・夏ギフトで人気の商品を豊富に取り揃えています。
カテゴリ別に人気ランキングも掲載していますので、お中元のお返し選びに悩んだらぜひランキングも確認してみてください。
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洋菓子
クッキー・焼菓子、ゼリーなど人気ブランドのお菓子
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和菓子
ようかん・ゼリーなど夏の和スイーツやおせんべい
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アイス
濃厚なアイス、さわやかなシャーベットなど
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ゼリー
果物たっぷりのフルーツゼリーやフルーツジュレなど
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ジュース
ウェルチや人気のフルーツジュース、野菜飲料など
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コーヒー・紅茶
オフィスでも楽しめるコーヒー・紅茶・お茶ギフト
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お酒
ビールや日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインなど
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ハム・ローストビーフ
ハムやソーセージ、ローストビーフなどギフトセット
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お肉・ハンバーグ・肉総菜
ブランド和牛やハンバーグ・豚角煮など肉ギフト
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海鮮・魚介類・水産加工品
ふっくら国産うなぎやカニ、明太子、漬魚まで
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麺類
長期保存可能なそうめん、うどん・そば・ラーメン
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果物・フルーツ
メロン・すいか・桃など旬の美味しい果物・フルーツ
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缶詰・海苔・調理加工品
さば缶やスープ、のりなど、簡単調理で嬉しいギフト
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油・ドレッシング・調味料
健康に気遣ったオリーブオイルやドレッシングなど
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洗剤・入浴剤
洗濯・キッチンの洗剤詰合わせギフトや入浴剤など
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カタログギフト
グルメ専用など、どなたにも喜ばれるカタログギフト
お中元のお返しでよくある質問
最後にお中元のお返しに悩む方から寄せられる質問に2つお答えします。
お中元のお礼は手紙で送らないとダメ?メールやLINEは失礼?
お中元のお礼として贈るお礼状は、手紙で贈るケースがもっとも丁寧です。
近年は連絡手段も増えているため、すぐにお礼状を送れないときやごく親しいお相手には、メールやLINEでお礼を伝えてもよいと考える方もいます。
しかし、メールやLINEはマナー違反だと感じる方もいるため、目上の方にお礼を伝える際は、手紙でお礼を伝えるのが好ましいです。
お中元が届いたら基本はお礼状でお礼を伝え、普段からやりとりしている親しい方には電話やメール、LINEで感謝の言葉を贈りましょう。
お中元のお返しを贈る時期が遅れたらどうすればいい?
お返しの品を贈るのが遅くなる場合は、事前にお詫びとお届け目安をお礼状や電話等で伝えるのが一般的です。
特に自分やお相手が喪中の場合、四十九日明けを待っていたらお中元の時期が過ぎてしまったというケースもあります。
また、お中元の時期を過ぎてからお返しを贈るなら、夏らしいギフトよりも季節を問わず楽しめるお菓子や日用品がおすすめです。
お中元のお返しを贈るなら限定ギフトも豊富なシャディギフトモールへ

お中元が届いたら、必ずしもお返しの品を贈る必要はないとされています。
しかし、感謝の気持ちや、今後も良好なお付き合いを続けたい気持ちを伝えるなら、お返しのギフトを贈ったほうが喜んでもらえます。
お中元のお返しを贈る際は、お相手の好みや家族構成で選ぶのがおすすめです。
シャディギフトモールでは、定番ギフトからシャディオリジナルギフトまで多彩なお中元・夏ギフトをラインナップ。
シャディ限定のオリジナルギフトや人気ブランドの限定ギフトセットなど、シャディでしか買えない特別な商品を豊富に取り揃えています。
送料無料ギフトなどお得なお中元ギフトもご用意しているので、お礼の品物に迷ったらぜひシャディギフトモールをご利用ください。
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お客様のご要望に合わせたご提案やサポートが可能な場合もございますので、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
