喪中の方へのお歳暮

喪中の範囲や期間は?

そもそも喪中とは、亡くなった方を偲び、遺族の方が喪に服している期間のことを指しています。

日本では古くから、「死」を穢れているものと考える風習があり、昔は家で死者が出ると、遺族は穢れである「死」を家の外に出さない、周囲の方に迷惑をかけないよう、外出を控え喪に服さなければならないという考えがありました。そのような考えが現代にも続いているのです。

■喪中の範囲
喪中の範囲は、一般的には配偶者や2親等以内の親族が亡くなられた場合と言われています。3親等以降は含まないことが多いようです。ですが、3親等以降は喪に服してはいけないというわけではありませんので、故人との縁が深い場合などには、親等は関係なく喪に服してもよいとされています。

■喪中の期間
喪中の期間は、自分と故人との続柄や関係性によって異なるものとされています。
地域によって異なりますが、一般的には自分の父母や義父母、子どもの場合は12~13ヶ月程度まで、祖父母や兄弟姉妹の場合は6ヶ月程度までと言われています。

ただこの範囲や期間はあくまで目安ですので、お付き合いの深さや悲しみの大きさによっては、これより長く喪に服しても問題ありません。遺族の意向により、これより早く祝い事に参加する場合などもあります。

喪中の方へのお歳暮はどうする?

それでは、喪中の方にはお歳暮をお贈りしてもいいのでしょうか?
結論として、喪中の方にもお歳暮は贈っても問題ありません。お歳暮はその年一年間の感謝やお礼の気持ちを伝える贈りものです。お祝いという意味の贈りものではないため、お贈りしても問題ないのです。ただし喪中の方に贈る際には、時期とのし紙の書き方に気を付けなければならない点があります。

まず時期についてですが、忌明け前、つまり故人が亡くなられてから49日が過ぎていない場合、時期を考えることが必要です。まだ故人とお別れされてからあまり時間が経っていませんので、気持ちの整理がついていない場合があるからです。そのような際には、日にちをずらし、忌明け後の四十九日を過ぎてから「寒中御見舞」としてお贈りするとよいでしょう。

次にのし紙についてですが、のし紙は商品の上に包装する、「内のし」と、包装の上にかける「外のし」があります。配送の場合は「内のし」、直接持参する場合は「外のし」が多いようです。喪中ではない場合、通常は紅白の水引の入ったのしを付けてお贈りするのが良いでしょう。ですが、喪中のとき、相手は喪に服し故人を偲ぶ期間です。そのため、紅白の水引はふさわしくないと考えられます。白無地のシンプルな紙をチョイスして、忌明け後であれば「お歳暮」と記載してお贈りすることをおすすめします。その際、メッセージカードや手紙で、相手の心があたたかくなるような慰めの言葉を贈りものに添えると喜ばれるかもしれませんね。

自分が喪中のときのお歳暮はどうする?

自分(贈り主)が喪中の場合には、相手の方に不幸があったわけではありませんので、お歳暮を例年通りに贈っても問題ありません。
ただ贈る相手によっては、古くからの風習である死を「穢れ」とする考えの方もいらっしゃるかもしれません。そういった方は喪中の人からの贈りものを気にすることもありますので、その場合にはやはり忌明け後(四十九日を過ぎてから)に、水引を掛けずお贈りすると良いでしょう。