法事・法要の引き出物、お返し

法事・法要の引き出物、お返しのマナー

法事のお返し（引き出物）とは？香典返しとの違いは？

法事のお返し（引き出物）とは、一周忌、三回忌、七回忌などの年忌法要に参列してくださった方からのお供えのお礼として贈る返礼品のことです。一方、香典返しは通夜や葬儀など四十九日前にいただいた香典に対してお返しするものです。法事のお返しは、年忌法要への出席や故人を偲ぶ気持ちに対しての「お礼」としての意味が強く、香典返しとは目的と贈るタイミングが異なります。

法事のお返し（引き出物）の金額相場は？

法事のお返し（引き出物）の金額は、いただいたお供え金額の半分～3分の1程度を目安に選びます。一般的には2,000円〜5,000円程度が相場と言われていますが、会食を設ける場合は、会食代と引き出物代でいただくお供え金額の7割程度を目安に準備します。地域や宗派、招待客との関係性（親族・友人・近所の方など）によっても変動があるため、分からないときは事前に家族や親戚に確認しましょう。

法事のお返し（引き出物）の品物は何がいい？

法事のお返しには「消えもの（使えばなくなるもの）」が好まれます。一般的には、海苔やお茶・お菓子やコーヒー、タオルなどが挙げられ、近年ではカタログギフトも人気です。参列者の帰路を考慮し、かさばったり重くなるものは避けましょう。また、地域によっては決まりものがある場合もあるため、迷った場合は親戚に相談するとよいでしょう。

掛け紙（のし）のマナーや表書きの書き方は？

法事のお返しには、のし紙ではなく「掛け紙」を使用します。水引は「黒白の結び切り」が一般的で、関西では「黄白」の水引を使うこともあります。表書きには「志」や「粗供養」と書き、名前は施主の名前や「○○家」とするのが一般的です。

仏式の年忌法要を行う時期は？

仏式では、一周忌だけは満で数え、亡くなられた翌年の命日に一周忌の法要を行います。次からは死亡した年も入れて数え、満２年目に三回忌を営みます。以降七、十三、十七、二十三、二十七、三十三、五十、百回忌となります。地域によっては、二十三と二十七の変わりに二十五回忌を営んだりします。また宗派によっては、五十回忌で弔い上げしますが、一般的には三十三回忌で弔い上げとするがことが多いようです。

神式やキリスト教の年忌法要を行う時期は？

神式では十年祭までを盛大に行います。一年祭のあと、三、五、十年祭を行い、その後は十年ごとに年祭を営むのが習慣です。キリスト教のカソリックでは、一、三、十年などの区切りのいい年にミサを行います。プロテスタントでは、お亡くなりになられてから数年間は一年ごとに記念式を行います。カソリック、プロテスタントどちらも特定の決まりは無く、遺族をはじめ神父や牧師さんの方針で、故人を偲ぶ記念式や追悼ミサが行われます。