香典返しのマナー・豆知識

初七日に必要なお返しは2つ?香典返しの基本的なマナーとは

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最終更新日:2024.12.26
初七日に必要なお返しは2つ?香典返しの基本的なマナーとは

初七日法要で香典をいただいたときは香典返しを贈ります。しかし贈るのは香典返しだけではありません。本記事では初七日法要で贈る2つのお返しと共にそれぞれの贈り方や相場など基本的なマナーについて解説します。品物の選び方についても紹介します。

初七日法要には2種類のお返しが必要?

故人が亡くなってから7日目に執り行う初七日法要。

初七日法要には、下記の2つの返礼品を用意します。

  • 会葬御礼:初七日法要へ参列いただいた方へのお礼
  • 香典返し:香典を包んでいただいた方へのお返し

一般的に葬儀や告別式の後に行われる初七日法要ですが、参列いただいた方には初七日法要に参列いただいたことへのお礼として会葬御礼を当日にお渡しします。
参列いただいた方全員に用意し、帰り際にお渡しするケースが多いです。

一方、香典返しは香典を包んでくださった方に贈るお返しで、四十九日法要を終えた忌明けを目安に届くよう手配します。

会葬御礼と香典返しを贈るタイミングは地域や親族間の慣習によっても異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

そもそも初七日とは?

初七日(しょなのか)とは、故人が亡くなった日を含めて7日目を指し、仏教では三途の川にたどり着く日とされています。
仏教では四十九日まで7日間ごとに閻魔王(えんまおう)様からの裁きを受け、故人が極楽浄土へたどり着けるか審判されると考えられています。
故人が三途の川にたどり着き、初めての裁きが良きものになるよう初七日に合わせて遺族がお祈りする儀式が初七日法要です。

ここで初七日法要について詳しく解説します。

初七日と初七日法要の意味

初七日とは故人が亡くなった日を含め、7日目のことで故人の魂が三途の川に到着する日と考えられています。
三途の川には流れの緩やかな場所と急な場所があり、生前の行いで渡れる場所が決まると考えられているため、遺族は無事を祈って初七日法要を執り行うのです。
「追善供養(ついぜんくよう)」として執り行われる初七日法要は、故人の魂が彷徨わないように遺族が祈る大切な儀式でもあります。

ただし、浄土真宗の場合は亡くなったらすぐに極楽浄土に辿り着けるとされているため、宗派によって初七日の概念は異なります。
浄土真宗では本来ならば初七日に法要を行う必要はありませんが、遺族や仲の深かった方が故人を偲ぶ意味で初七日法要を執り行われることもあるようです。

初七日法要は葬儀と同時に行われるケースもある(初七日法要の流れ)

本来、初七日法要は亡くなってから七日目に葬儀と別に執り行います。
しかし、現代のライフスタイルの多様化や遠方にいる親族に配慮し負担軽減のため、葬儀と同日に初七日法要を行うケースも増えてきました。

初七日法要を葬儀と同日に行う場合、下記の2つの方法で執り行われます。

  • 繰り上げ初七日法要:火葬の後に初七日法要を繰り上げる方法。火葬を終えてからお寺で遺骨に対して読経を行う。
  • 繰り込み初七日法要:葬儀、告別式に続いて、初七日法要を行う方法。火葬する前に初七日法要を執り行うため、移動や拘束時間の負担が少ない。

どちらの方法で初七日法要を執り行うかは、地域や親族間のルール、火葬場のスケジュールなどによって異なります。

初七日法要に参列していただいた方へ贈る会葬御礼のマナー

ここからは初七日法要に参列いただいた方へ贈る、会葬御礼の基本的なマナーについて解説します。

地域や慣習によって渡すタイミングや掛け紙の種類が異なるケースがありますので、一例としてご確認ください。

会葬御礼は当日渡すのが一般的

初七日法要に参列いただいたことへのお礼としてお渡しする会葬御礼は、当日帰り際にお渡しするのが一般的です。
会葬御礼をお渡しする際は、参列いただいたことへの感謝と共に手渡しします。

会葬御礼は、繰り上げ初七日、繰り込み初七日どちらの方法でも用意するのが一般的です。
想定よりも参列者の人数が多くなる可能性も踏まえ、少し多めに会葬御礼の品を用意しておくとよいでしょう。

会葬御礼は3,000~5,000円が相場

初七日法要の当日に参列いただいた方へ贈る会葬御礼は、全員一律の予算で用意するのが一般的です。
予算目安は、3,000〜5,000円程度の品物を贈るのが相場とされています。

相場は地域や親族間の慣習で大きく異なるポイントなので、事前に確認しておくとよいでしょう。

会葬御礼の掛け紙(のし紙)・挨拶状

会葬御礼の掛け紙(のし紙)
表書き:「志」または「粗供養」
名入れ:「苗字(家名)」

会葬御礼の掛け紙(のし紙)の書き方も地域差がありますが、一般的に上記のように記載すれば問題ないとされています。

会葬御礼の掛け紙の水引は、「黒白の結び切り」を使用します。
地域によっては黄白の水引を使用する場合もあるため、葬儀社やギフトショップへ確認しておくとよいでしょう。

また、会葬御礼には、参列への感謝を込めた「会葬礼状」も合わせて用意するのが一般的です。
会葬礼状を作成する際は、基本的に下記のような内容を盛り込みます。

  • 参列いただいたことへのお礼
  • 書面での挨拶になってしまうお詫び
  • 日付、喪主名

なお、会葬礼状のマナーとして、句読点や忌み・重ね言葉は使用しないルールがあります。
初七日法要を葬儀と同日に行う場合は「事情により繰り上げ(繰り込み)法要にて執り行うことになりました」と記載しておくとよいでしょう。

初七日法要に香典を包んでいただいた方へ贈る香典返しのマナー

初七日法要で香典を包んでいただいたら、会葬御礼とは別に香典返しも用意するのが一般的です。
香典返しは、会葬御礼とは異なるタイミングで贈るケースが多いため、手配する際に注意が必要です。

ここで香典返しの基本的なマナーについて、確認してみましょう。

香典返しは忌明け後に贈るのが一般的

一般的に香典返しを贈るタイミングは、四十九日法要を終えた忌明け後が目安とされています。
宗派によっては忌明けの時期が異なるため、香典返しを贈る際は地域や親族間のルール等と合わせて確認しておくと安心です。

近年は初七日法要当日に会葬御礼と合わせて香典返しをお渡しするケースも増えてきました。
しかし、本来は四十九日を迎えるまでは喪に服す期間として贈り物を控える、なかには当日返しをマナー違反と感じる方もいるかもしれません。

初七日法要当日に香典返しを贈る場合は、品物に添える挨拶状へ「本日の返礼品が香典返し」である旨記載しておくとよいでしょう。

香典返しの相場は、いただいた金額の半額程度

香典返しの相場は、いただいた金額の半分程度を返す、半返しが一般的です。
会葬御礼は全員一律の金額でしたが、香典返しはいただいた金額に合わせて贈る品物を選びます。

高額の香典をいただいた場合は、半返しにこだわらず3分の1〜4分の1でも差し支えないとされています。

また、初七日法要当日に香典返しをお渡しする場合も、3,000〜5,000円程度の同じ品物を参列者全員分用意します。
想定よりも高い香典を包んでいただいた場合は、忌明け後に改めて香典返しを贈れば差し支えありません。

より詳しい香典返しの相場、金額についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

香典返しの掛け紙(のし紙)・挨拶状

香典返しの掛け紙(のし紙)・挨拶状
表書き:「志」または「粗供養」、「満中陰志」
名入れ:「苗字(家名)」

香典返しの掛け紙(のし紙)は、会葬御礼と同じく地域などによって細かいルールが異なります。
事前に確認が必要ですが、基本的な香典返しの掛け紙(のし紙)の書き方は上記の通りです。

香典返しの品物にかける水引は、会葬御礼と同様に「黒白または黄白の結び切り」を使用するのが一般的です。
地域や慣習によって使用する掛け紙が異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

また、香典返しには下記の要素を含んだ挨拶状を添えます。

  • 初七日法要で香典をいただいたお礼
  • 無事四十九日法要を終えた報告
  • 香典返しの品を贈った連絡
  • 書面での挨拶になってしまうお詫び

香典返しに添える挨拶状も、弔事のお手紙のマナーとして句読点を打たない、忌み言葉、重ね言葉を使用しないなど、ルールがあります。
下記の記事で香典返しに使える挨拶状の例文を紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。

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香典返しはいらないと辞退された場合は?

香典返しを辞退された場合は、忌明け後に無事四十九日法要を終えたことに合わせて、心遣いに一層の感謝を込めたお礼の挨拶状を贈りましょう。
辞退された方に香典返しを贈るのは失礼にあたるため、無理に香典返しの品物を贈る必要はありませんがお礼状は贈るようにしましょう。

高額な香典をいただいた場合や、特にお世話になっている方へ感謝の気持ちを表したいときもありますよね。
その場合は、お中元やお歳暮のように季節のご挨拶など、別の形で感謝を伝えるのがおすすめです。

初七日法要のお返しに適した品物の選び方は?

初七日法要でお渡しする会葬御礼、香典返しの品物は、不祝儀を残さないようお菓子や洗剤などの”消え物”が定番です。
当日お持ち帰りいただくのであれば、遠方の方でも持ち帰りやすいようかさばらず、壊れにくい品物を選ぶとよいでしょう。

ここからは、初七日法要のお返しに適した品物を選ぶポイントをご紹介します。

初七日法要の会葬御礼の選び方

初七日法要に参列いただいた方へお渡しする会葬御礼は、当日持って帰りやすいかさばらない品物がおすすめです。
会葬御礼の定番の品物には、焼き菓子やお茶、海苔、タオルなどコンパクトで日持ちしやすいものがあります。
遠方から泊りがけで参列いただいている方もいることを考慮し、食べ物を贈る場合は傷みにくく賞味期限が長いものを選ぶとよいでしょう。

品物選びに悩んだら、生前故人が好きだった品物を贈るケースもあるようです。

香典返しの選び方

香典返しの品物も、お菓子やお茶、海苔やタオルなどの消え物が定番です。
参列者全員へ同じものを贈る会葬御礼とは異なり、お相手の好みに合わせて品物を選ぶと配慮の気持ちが伝わるでしょう。

お相手の好みがわからない場合は、好きなものを選んでもらえる弔事用の「カタログギフト」も人気です。
カタログギフトならグルメから日用品、ブランドスイーツなど、お相手の好みに叶う品物を選んでもらえます。

シャディのカタログギフトは、旬のアイテムも豊富に取り添えておりますので、ぜひご利用ください。

初七日法要で渡す品物選びに迷ったらシャディギフトモールへ

初七日法要で香典をいただいたら、香典返しと共に参列いただいたお礼として会葬御礼もお渡しするのが一般的です。

お返しの方法によって贈るタイミングや相場が異なり、さらに地域などによっても異なります。
贈る方に失礼のないよう初七日法要の準備をする際に、葬儀社や親族に確認しておくとよいでしょう。

また、会葬御礼、香典返しにおすすめの品物は消え物がよいとされています。
会葬御礼は全員同じものを贈りますが、香典返しは贈るお相手の好みに合わせて品物を選ぶと喜んでもらえるでしょう。

品物選びに迷ったら、お相手が好きな商品を選べるカタログギフトがおすすめです。
シャディのカタログギフトは、多彩な商品を豊富に掲載しているため、好みのわからない方にも喜んでもらえます。
カタログギフトやお菓子など、香典返しの人気商品を豊富に取り揃えていますので、香典返しの品物選びに悩んだら、ぜひシャディギフトモールをご利用ください。

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