香典返しのマナー・豆知識

七回忌のお返し(香典返し)には何がおすすめ?のし・相場マナーと品物の選び方

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最終更新日:2025.10.30
七回忌のお返し(香典返し)には何がおすすめ?のし・相場マナーと品物の選び方

七回忌は、故人が亡くなってから満6年目に営む法要で、親族や親しい友人などごく少数で行われるケースが多いです。
一周忌や三回忌よりも小規模な法要となるため、香典(御仏前)をいただいた際にお返しが必要なのか悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、七回忌にいただいた香典(御仏前)へのお返しについて、おすすめの品物など選び方や相場・のし紙などの基本マナーを詳しく解説します。

七回忌でもお返し(香典返し)は必要?

七回忌法要では、現金のお供えをいただくことが多く、お返しを用意するのが一般的です。
ここで七回忌のお返し(香典返し)について確認してみましょう。

七回忌法要では返礼品として引き出物を渡すのが一般的

七回忌とは、故人がなくなった日から6年目の命日に行う法要のことで、御仏前などのお供えへのお礼として「引き出物」と呼ばれるお返しの品をお渡しするのが一般的です。
施主は、七回忌法要に間に合うよう事前に品物を用意し、お供えと参列いただいた感謝を込めて法要当日に引き出物をお渡しします。

四十九日以降にいただく現金は香典ではなく「御仏前」と呼ばれるのが一般的なため、お返しの呼び方も厳密には「香典返し」ではなく、「引き出物」や「返礼品」と呼ばれます。
引き出物は一般的に慶事やお祝いをイメージされる方もいるため、「引き物」と呼ばれることもあります。

一周忌と七回忌の違い

一周忌は、故人が亡くなってから1年後に行う法要を指します。
年忌法要のなかでも重要な法要とされているため、親族や身内だけで執り行うことの多い七回忌とは異なり、遺族や親族以外にも故人と親しかった友人や知人を招待します。

一周忌は参列する方が多く、参列いただいた方と「お斎(おとき)」と呼ばれる故人を偲ぶ会食を行うケースも多いです。

三回忌と七回忌の違い

三回忌は、故人が亡くなって2年後に執り行う法要を指します。
遺族や親族、故人と特に親しかった友人等を招いて、三回忌法要を執り行うのが一般的です。

親族のみで三回忌法要を営むケースもありますが、七回忌以降は小規模となることがほとんどのため、多くの方に供養される最後の法要として捉えている方が多いようです。

親族のみで七回忌を行う場合もお返し(香典返し)は必要?

七回忌は一周忌や三回忌よりも招待する規模が小さく、親族のみで行うケースも少なくありません。
親族のみで七回忌を行う場合でも、香典(御仏前)をいただいたら、お返しするのがマナーです。

家族葬の場合は、お返し(香典返し)を辞退される方も多いため、お返しは不要と言われた場合は、品物ではなく感謝を込めた挨拶状を贈るとよいでしょう。

七回忌のお返し(香典返し)のマナー

ここからは七回忌で包んでいただいた香典(御仏前)へのお返しについて解説します。
七回忌は親族のみで執り行うことが多いため、地域や慣習によってマナーが異なる場合があります。

ここでは基本のマナーについてご紹介しますので、詳細はご親族や葬儀社へ確認してみてください。

七回忌のお返し(香典返し)はいつまでに贈る?

七回忌のお返しは、事前に一律の金額で品物を用意し、法要当日に参列者がお帰りになる際に手渡しするのが一般的です。
具体的なタイミングとしては、お斎(会食)の後のお見送り前に手渡しします。 参列者が多い場合は、お帰りをお待たせしないようお斎の前に席に七回忌のお返しを置いておいておくとよいでしょう。

お斎(会食)の場を設けない場合は、施主の挨拶が済んだ後、お帰りのタイミングで参列への感謝と共に七回忌のお返しを手渡しします。

七回忌法要に参列されていない方から香典(御仏前)が届いた場合は、法要から1週間〜10日後くらいまでを目安に、遅くても1ヶ月以内にはお返しが届くよう手配します。

七回忌のお返し(香典返し)の相場

七回忌の香典(御仏前)のお返しは、いただく金額の3分の1〜半額程度を基本的考えとして、引き物も一般的な香典相場から予算設定して事前に用意します。
具体的な引き物相場金額で言うと「2,000円〜5,000円」程度です。
想定よりも多く香典(御仏前)を包んでいただいた場合は、後日追加でお礼の品物を贈るケースもあるようです。

また、地域や親族の慣習、七回忌法要の後にお斎(会食)の場を設けるかどうかでも相場が異なるため、準備する前に葬儀社や親族に確認しておくとよいでしょう。
たとえば、七回忌法要の後にお斎を営む場合は、香典(御仏前)の相場金額の7〜8割程度を予算として、お食事とお返しを用意されるケースが多いようです。
七回忌法要の会食代は3,000〜5,000円程度といわれているため、合算した予算から会食代を差し引いた金額でお返しの品物を用意するとよいでしょう。

一方、お斎の場を設けず、七回忌法要のみの場合は参列いただいた方へ、持ち帰り用の折詰弁当などを用意することが多いです。
ただし、気温の高い夏場や遠方からの参列者が多い場合など、状況によっては折詰弁当の代わりにお返しの品物を2品用意するケースもあります。

会食の有無やお返しの相場については、地域や親族の慣習によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

七回忌のお返し(香典返し)の掛け紙(のし紙)・表書きの書き方

  • 黒白結び切り

    黒白結び切り

  • 黒白結び切り・蓮あり

    黒白結び切り・蓮あり
    (主に関東で使用)

  • 黄白結び切り

    黄白結び切り

  • ゆり柄

    ゆり柄

七回忌のお返しにかける掛け紙(のし紙)は、一周忌や三回忌と同じものでよいとされています。
一般的に水引は「黒白結び切り」を使用し、表書きには「志」と記載し、名前は施主の名字またはフルネームを書きます。
但し、地域や宗派によって表書きを「粗供養」にする場合や、水引の色が異なる場合があるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

詳しい掛け紙の選び方については、こちらで解説しておりますのでぜひ参考にしてみてください。

七回忌のお返し(香典返し)に添える挨拶状

七回忌のお返しは、家族のみで執り行い、手渡しするケースが多いため、挨拶状は省略してもよいとされています。
しかし、遠方で法要に参列できなかった方には、挨拶状を添えてお返しを贈ると感謝の気持ちが伝わりやすいです。

また、参列された方がお返しを辞退された場合も、品物の代わりに感謝を込めた挨拶状を贈ることもあります。

挨拶状の詳しい書き方については、以下の記事をご覧ください。

七回忌で贈るお返し(香典返し)の選び方

七回忌といっても、一周忌や三回忌と大きくマナーが異なるわけではありません。
そのため、贈るお返しの品物も、これまで同様に使ったり、食べたりしたら消える「消え物」を選ぶのが基本です。

ここからは七回忌で贈るお返しの選び方について解説していきます。

七回忌のお返し(香典返し)に適したおすすめの品物とは?

七回忌のお返しに適したおすすめの品物は、一般的な弔事と同様に消え物がおすすめです。

特におすすめな七回忌のお返しは、次の3つです。

  • ・お菓子やお茶・コーヒーなどの消え物
  • ・洗剤、タオルなどの消耗品
  • ・カタログギフト

焼き菓子などのお菓子、コーヒーや紅茶などの消え物ギフトは、日持ちも長く幅広い方に喜んでもらえます。
食べ物を贈る場合は賞味期限が1ヶ月以上余裕がある品物を選ぶと、お相手もゆっくり味わってもらえます。
また、洗剤やタオルなどの消耗品も七回忌のお返しで喜ばれるおすすめの品です。

お相手の好みや家族構成がわからない場合は、好きなものを選んでもらえるカタログギフトを贈ると喜ばれます。
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法事・法要の引き出物、お返し特集

七回忌のお返し(香典返し)で避けたいタブーな品物

七回忌のお返しは、タブーである品物を避ければ、比較的お相手の好みに合わせて品物を選んでもよいとされています。

たとえば、下記の4つの品は、七回忌のお返しとしてはタブーな品物とされています。

  • ・お肉やお魚などの生もの
  • ・お祝いで使うお酒や昆布
  • ・具体的な金額のわかる品物
  • ・持ち運びしにくい大きい・重い品物

四つ足生臭ものと呼ばれ、殺生を連想させるお肉やお魚などの生ものは、弔辞のお返しにタブーとされています。
消費期限も短く、もらった方が消費しきれないと困ってしまう場合があるので七回忌のお返しに贈るのは不適切です。

お祝いで使うお酒や昆布、具体的な金額のわかる品物も、七回忌のお返しとしてはふさわしくないとされています。
また、七回忌のお返しは法要当日にお持ち帰りいただくケースが多いため、持ち運びしにくい重く大きい品物も避けたほうがよいでしょう。

しかし、地域や慣習によっては大きな品物をお返しに贈るとされている場合もあります。
お返しを準備する場合は、葬儀社や親戚、お近くのギフトショップへ確認しておくとよいでしょう。

七回忌のお返し(香典返し)でよくある質問

最後に七回忌のお返しのご準備されている方から寄せられるよくある質問に3つ回答します。
「七回忌のお返しと香典返しって何が違うの?」「祖母と父の法要は同時に執り行えるの?」など、気になる質問に回答しました。

一つずつ確認していきましょう。

七回忌のお返しと香典返しの違いは?

七回忌のお返しと香典返しは、どちらもいただいた現金などのお供えへのお返しという点は同じですが、贈るタイミングや目的に違いがあります。

香典返しは、故人が亡くなってから四十九日までの間にいただいた香典へのお返しのことで、一般的には忌明け後に贈ります。
七回忌のお返しは、七回忌法要の参列者から御仏前などのお供えをいただいたことへの感謝として、法要当日に贈るのが一般的です。

葬儀や法要の後にお供えをいただいた場合は、届いてから1週間程度、遅くとも1ヶ月以内にお返しを贈ります。

なお、法事・法要のお返しを「香典返し」と呼ぶこともありますが、厳密には「香典」は四十九日前までにいただく現金を指し、そのお返しが本来の「香典返し」です。

七回忌のお返しはいらないと言われた場合は?

七回忌は身内だけで執り行うケースも多く、お返しはいらないと辞退されることもあります。
お返しを辞退された場合は、無理に品物を贈らず、お心遣いへの感謝と今後も良いお付き合いを祈る挨拶状を送るとよいでしょう。

ただ、特にお世話になっている親族や友人には、形として感謝を贈りたいときもあるはず。
その場合は、お返しではなく、お中元やお歳暮など、季節のご挨拶として品物を贈るとお相手の気持ちを大切にしつつ感謝を伝えられるでしょう。

七回忌を別の法事と同時に行う(併修)場合のお返し(香典返し)はどうする?

複数人の法事を同時に営む「併修(へいしゅう)」を執り行う場合、香典の相場は1.5倍程度のため、お返しも同じく1.5倍程度の金額を目安にまとめてお返しするのが一般的です。
まとめてお返しするといっても、2倍になるわけではないので注意しましょう。

併修のお返しに掛けるのし紙は、弔事の基本的な水引・書き方で問題ないとされています。
場合によっては、のし紙の右上に縦書きで故人の続柄と回忌名を入れるケースもあるため、お返しを準備する際に葬儀社やギフトショップへ相談してみてください。

また、併修を執り行う注意点として、地域の風習や菩提寺(ぼだいじ)によって同時供養について考え方が異なる点には注意が必要です。
七回忌以降は併修してもよいとされていますが、お一人お一人ずつ供養するべきと考えている方もいるので、慎重に検討してみてください。

七回忌のお返し(香典返し)を選ぶならシャディギフトモールへ

この記事のまとめ

七回忌のお返しは、一周忌や三回忌と同じく消え物を選ぶのが基本です。
焼き菓子やお茶、タオルなど、お相手の好みや家族構成に合う品物を贈ると喜ばれるでしょう。
「いつもお渡ししている品物とは違うものを選びたい」「相手の好みがわからない」とお悩みの場合は、カタログギフトがおすすめです。

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