出産内祝いのマナー・豆知識

出産内祝いとは?マナーや歴史について

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最終更新日:2023.11.21

出産内祝いとは?マナーや歴史について

「そもそも出産内祝いとはなんだろう」「初めての出産で出産内祝いをどうしたらよいか分からない」といった出産内祝いを贈る際のお悩みも多いのではないでしょうか。

ここでは出産内祝いの歴史や親族や親しい方々から頂いた出産祝いへのお礼をする際に気をつけないといけないマナーなどについてご紹介いたします。

出産内祝いとは

出産内祝いとは

赤ちゃんが産まれた際に贈るのが「出産内祝い」です。出産後1~2ケ月以内を目安に出産のご報告とご挨拶をかねた贈り物を贈ります。

元々「内祝い」とは、出産や結婚など「我が家の祝いごと」に対し、お祝いをいただく、いただかないに関わらず、家の喜ばしい祝いごとへの嬉しい気持ちをお福分けするために、飲食を共にする宴席を設けたり贈り物を用意することが一般的でこれが本来の「内祝い」のかたちでした。近年は、お祝いのお返しとして内祝いを贈ることが一般的となり、「出産内祝い」は、出産祝いをいただいた方へのお返しの意味合いで贈るのが一般的となっています。

内祝いは、のし下を代表して世帯主の名前で贈るのが一般的ですが、出産内祝いの熨斗は赤ちゃんの名前で贈るのがマナーです。のし紙などに記入する際は気をつけて贈るようにしましょう。出産内祝いは赤ちゃんのお披露目の意味も込められていますので、赤ちゃんの名前入りのスイーツや写真入りのメッセージカード付きギフトがおすすめです。

出産内祝いの今と昔

内祝いは、古くから人々の間で行われてきた風習です。それは出産内祝いにおいても同様で、どの時代から始まったかははっきりとは分かっていません。古い時代から行われてきた歴史のある風習といわれています。
ただし、昔は今のような「出産の幸せをおすそ分けする」という考えではなかったようです。当時は医療も今のように十分でない時代、多くの方々の協力の上で出産が成功する時代でした。そのため、手伝ってくださった方々へ「ありがとう」という感謝の気持ちを伝える、重要な風習だったといわれています。

また今では内祝いと言われると、「贈りものを贈る」という考えが一般的になっています。ですが元々は、お世話になっている方や親しい方を家に招待し、赤ちゃんのお披露目をすることも兼ねて家でお祝いの席を設け、お招きした方々をおもてなしすることが、一般的な内祝いのやり方でした。お祝いや挨拶を交わして、招待した方たちのお帰りの際には、「来てくれてありがとうございました」というお礼の気持ちを込めて、手土産を渡していました。また、このような内祝いの宴に行くことができなかった知人や友人に対しては、お祝いの挨拶の代わりとして品物を贈ることもあったそうです。
こういった内祝いの方法が、時代の変化に合わせて贈りものを贈る、という今のスタイルになっていったのです。

昔と比べるとその意味合いや方法も、時代とともに変化を遂げている出産内祝い。今も昔も大切なのは、相手に対する感謝をしっかりとお伝えするということではないでしょうか。

変化する内祝いの贈りもの

先にもお話しましたように、現代では出産内祝いというと、昔からの本来の意味からは離れ「出産のお祝いをいただいた方に対して、感謝の気持ちを込めてお贈りする品物」という考えが一般的ですよね。そのような考えとともに、贈る品物も昔とは変化しています。

昔は、自宅にお招きをしておもてなしをするほか、「赤飯」「紅白饅頭」「紅白餅」「砂糖」など、いわゆる縁起物と言われる、めでたい食べ物などが贈りものとして選ばれていたようです。

現代でもそのような縁起の良いものをお贈りするのももちろん間違いではありません。ですが今は、「贈った相手に喜んでいただけるもの」という考えを重視して贈りものを選ぶ方が多いようです。

贈る相手によって贈り分けをし、その方に合うものを贈る、もらった相手が自由に選べるカタログギフトなど、様々な商品が充実している現代だからこそ、そのような贈り方や贈りものが、内祝いとして主流になってきたと考えられます。

出産内祝いのマナー

伝統的な風習である出産内祝いには気を付けるべきマナーがあります。

出産内祝いを贈る時期

お祝いをいただいた場合、地方によっても異なりますが、産後1か月後くらいを目安に内祝いをお贈りし、お祝いに対しての感謝をお伝えするのが一般的とされています。

出産後1か月後というと、ちょうどお宮参りをする時期です。ですのでタイミングとしては、お宮参りを終えてからを目安に、内祝いの品物をお贈りすると良いでしょう。

地域や親族の間での風習がある場合は、その時期に合わせてお贈りするようにしましょう。

出産内祝いの金額や相場

出産内祝いや出産内祝いのお返しの相場は、いただいた出産祝いの品物の半額(半返し)から三分の一程度が一般的です。例えば、1万円のお祝いをいただいた場合の内祝いの金額は「3,000円~5,000円」が目安となります。

ですが、お贈りする相手やシーンによって値段の目安も少しずつ変わりますので、あまり厳格に決めすぎなくても良いといわれています。

出産内祝いの熨斗(のし)

・水引
出産内祝いは「何度も繰り返し喜びが訪れますように」との願いを込め、結びが解けても、何度でも結び直せる「紅白蝶結び」の水引を使います。水引きの本数は、5本。少し丁寧な贈りものには7本を使う場合もあります。

・表書き
表書きの上(のし上)は「内祝」または「出産内祝」とします。 表書きの下(のし下)は、赤ちゃんからの「ありがとう」の気持ちと、お披露目の意味も兼ねて、赤ちゃんの名前を書きます。

出産内祝いのお礼状の書き方

赤ちゃんの誕生をお祝いしてくださった方たちには感謝の気持ちを伝えるお礼状や出産内祝いの品物を贈るのが一般的です。出産祝いをいただいたら、まずは受け取ってから数日以内にできるだけはやくお礼状やお礼の連絡をし、1カ月後に出産内祝いの品物をメッセージカードや挨拶状を添えて贈ります。下記記事では出産祝いをいただいたときに贈るお礼状や出産内祝いを贈るときに添えるメッセージカードのマナーや相手に合わせた書き方の文例、無料で利用できるデザインテンプレートをご紹介しています。

出産内祝いの渡し方

本来は訪問してお渡しするのが良いという考えもあるようですが、最近は配送が主流となっています。

産後の慌しい時期ということを周りの方も理解してくださっていると思いますので、無理せず配送を利用するようにしましょう。

配送で内祝いを渡す場合は、内祝い用ののし紙を掛けて送ります。また、贈りものに添えるメッセージカードや挨拶状も忘れずにつけるようにしましょう。下記記事では出産内祝いを手渡しする際のマナーもご紹介しています。

出産内祝いをいらないと言われたら

出産祝いを下さる方の中には出産内祝いをお断りされる方もいます。出産内祝いをいらないとお断りされた場合、「本当に内祝いを贈らなくてもよいのか」「表向きだけの社交辞令なのか」など、対応に悩むところですが、配偶者と一緒に相手によって臨機応変に対応を検討するようにしましょう。

出産内祝いを贈らない場合でも、お祝いをいただいたら感謝の気持ちを綴ったお礼状やお子さまの写真入りのメッセージカードで感謝を伝えるなど、相手にお礼の連絡を入れることは必ずしましょう。

出産内祝いのギフトを選ぶポイント

出産祝いのお返し・内祝いについて、相手がもらって嬉しいものを贈りたいけれど「何がいいのかわからない」という悩みはないでしょうか。実は、出産内祝いで「もらって嬉しい」ギフトを選ぶポイントや、「ハイセンスでおしゃれ」なギフトを選ぶポイントはいくつかあります。以下の記事を参考に、出産内祝いのギフトを選んでみてください。


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