
「三回忌の香典返しは必要?」「三回忌のお返しは香典返しと何が違う?」など、三回忌のお返しについてお悩みの方も多いのではないでしょうか。
三回忌とは、故人が亡くなってから満2年後に行われる年忌法要のことで、親族や限られた身内のみで行われるケースもあります。
三回忌法要に参列していただいた方に感謝の気持ちを伝えるには、誠意のこもったお返し(香典返し)を選びたいですよね。
本記事では三回忌のお返しで押さえておきたいマナーと共に、喜ばれる品物の選び方について詳しく解説します。
ギフトのプロであるシャディがおすすめする三回忌のお返しギフトも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
三回忌でもお返し(香典返し)は必要?
三回忌法要では、現金のお供えをいただくことが多く、お返しを用意するのが一般的です。
ここで三回忌のお返し(香典返し)について確認してみましょう。
三回忌法要では返礼品として引き出物を渡すのが一般的
故人が亡くなってから満2年後に行われる三回忌法要では、参列者からいただいたお供え物に対して、施主からお礼としてお返しの品(引き出物)を渡すのが一般的です。
また、読経を行った僧侶や参列者へのお礼として「お斎(おとき)」と呼ばれる会食の場を設けるケースがあります。
お斎をする場合は、お開きになるタイミングで三回忌のお返しを参列者一人ひとりに手渡しします。
近年はお斎を省略するケースもあり、法要後に解散する場合は少々豪華な折詰弁当と合わせて三回忌のお返しをお渡しするとよいでしょう。
一周忌と三回忌の違い
一周忌は故人が亡くなってから1回目の命日(逝去した日)を指し、三回忌は満2年後の命日を指します。
三回忌は、四十九日法要、一周忌に次いで、故人が安らかに眠れるように供養する大切な年忌法要です。
仏教の教えでは「十王信仰」により、故人は10人の王から7日ごとに生前の裁きを受け、7回目の裁きを受ける四十九日に来世が決まるとされています。
さらに、百箇日、一周忌、三周忌に追加で裁きが受けられるため、故人がより良い処遇を受けられるよう三回忌までは遺族や親族で手厚く供養するのが習わしです。
一周忌は満1年後とわかりやすいですが、三回忌以降は数え年で年忌法要を執り行うため、日程を間違えないように注意しましょう。
| 年忌法要 | 亡くなってからの年数 |
|---|---|
| 一周忌 | 命日から満1年目 |
| 三回忌 | 命日から満2年目、数えで3年 |
| 七回忌 | 命日から満6年目、数えで7年 |
| 十三回忌 | 命日から満12年目、数えで13年 |
| 十七回忌 | 命日から満16年目、数えで17年 |
| 二十三回忌 | 命日から満22年目、数えで23年 |
| 二十七回忌 | 命日から満26年目、数えで27年 |
| 三十三回忌 | 命日から満32年目、数えで33年 |
| 五十回忌 | 命日から満49年目、数えで50年 |
三周忌は一周忌と招待する規模が異なり、遺族や親族、故人と特に親しかった友人など、限られた人のみで執り行われるケースが多いです。
2年の時を重ね、故人を偲ぶ雰囲気が強くなっていることが多いのも一周忌との違いでしょう。
三回忌以降の年回忌法要は規模が小さくなり、親族のみで執り行うケースが多いです。
三回忌のお返しと香典返しの違いは?
三回忌のお返しと香典返しは、どちらもいただいた現金などのお供えへのお返しという点は同じですが、贈るタイミングや目的に違いがあります。
香典返しは、故人が亡くなってから四十九日までの間にいただいた香典へのお返しのことで、一般的には忌明け後に贈ります。
なお、法事・法要のお返しを「香典返し」と呼ぶこともありますが、厳密には「香典」は四十九日前までにいただく現金を指し、そのお返しが本来の「香典返し」です。
親族のみで三回忌を行う場合もお返しの用意は必要?
三回忌は親族や故人と特に親しかった友人など、ごく近しい間柄のみを招待して、小規模に執り行うケースが多いです。
たとえ、家族のみで三回忌を行う場合でも、三回忌のお返しは用意したほうがよいでしょう。
三回忌のお返しは、お供え物や参列していただいたことへのお礼のため、施主の兄弟や子ども、孫にもお返しを用意する必要があります。
ただし、施主の配偶者や同居の子どもなど、同一世帯へのお返しは不要です。
三回忌のお供えは「家単位」で贈るケースが大半のため、お返しも1世帯に一つ用意するのが一般的です。
三回忌のお返し(香典返し)のマナー
ここからは三回忌で包んでいただいた香典(御仏前)へのお返しについて解説します。
三回忌は親族や親しい身内のみで執り行うことが多いため、地域や慣習によってマナーが異なる場合があります。
ここでは基本のマナーについてご紹介しますので、詳細はご親族や葬儀社へ確認してみてください。
三回忌のお返し(香典返し)を渡す時期・タイミングはいつ?
三回忌のお返しは、事前に一律の金額で品物を用意し、三回忌法要当日に手渡しするのが一般的です。
法要のみの場合はお帰りの際に、お斎を行う場合はお開きのタイミングで渡すとよいでしょう。
お渡しする人数が多く、手渡しに時間がかかってしまうようであれば、席に置いておいても構いません。
また、法要に参列できなかった方や高額なお供えものをいただいた方には、日を改めてお返しを配送する旨お伝えしておきましょう。
後日配送する場合は、三回忌法要から1週間〜10日後くらいまでを目安に、遅くても1ヶ月以内には届くよう手配します。
可能であれば、お届けする際にお届け希望日時を確認しておくと、より丁寧な対応に感じてもらえます。
三回忌のお返しの時期が遅くなってしまう場合は、挨拶状に遅くなってしまったことへのお詫びの言葉を添えて、誠意を持った対応を心がけましょう。
三回忌のお返し(香典返し)の金額相場

三回忌のお返しの金額相場は、一般的にいただいた金額の3分の1〜半返しとされています。
三回忌でいただく香典(御仏前)の相場は5,000円〜10,000円程度とされているため、引き出物は2,000円〜5,000円程度の品を事前に用意しておくとよいでしょう。
引き出物は一律の金額で用意し、法要当日にお渡しするのが一般的です。
いただいたお供えの金額が高額で、当日にお渡しする品物だけではお返しが足りない場合は、後日不足分を配送でお贈りしても問題ありません。
また、お斎などの会食の場を設ける場合は、香典(御仏前)の相場金額の7〜8割程度を予算として、お食事と引き出物を用意するケースが多いようです。
たとえば、いただいた香典(御仏前)の金額が10,000円で、会食代に5,000円かかるなら、三回忌のお返しとして2,000円〜3,000円程度の引き出物を用意します。
法要の規模や参列者との関係性、地域によっても三回忌のお返しのマナーは異なるので、親族に確認しておくとよいでしょう。
三回忌のお返し(香典返し)の掛け紙(のし紙)・表書きの書き方
-

黒白結び切り
-

黒白結び切り・蓮あり
(主に関東で使用) -

黄白結び切り
-

ゆり柄
三回忌のお返しには、必ずのしのない「掛け紙」を添えて贈るのがマナーです。
「黒白または黄白の結び切り」の水引を使用するのが一般的ですが、地域によって色や表書きの書き方が異なります。
表書きは、関東であれば「志」、関西では「粗供養」と書き、下には施主の名字またはフルネームを書くのが一般的です。
表書きに迷った場合は、地域や宗派を問わず使える「志」と書くとよいでしょう。
香典返しの際は、表書きに薄墨を使用しますが、四十九日以降の年忌法要では通常の濃墨で問題ありません。
三回忌で贈るお返し(香典返し)の選び方
ここからは三回忌で贈るお返しの選び方について解説していきます。
三回忌のお返し(香典返し)に適したおすすめの品物
三回忌といっても、一周忌と大きくマナーが異なるわけではありません。
そのため、贈るお返しの品物も、使ったり、食べたりしたら消える「消え物」を選ぶのが基本です。
特におすすめな三回忌のお返しは、次の3つです。
- ・お菓子やお茶・コーヒーなどの消え物
- ・洗剤、タオルなどの消耗品
- ・カタログギフト
三回忌のお返しにおすすめなのは、お菓子やお茶、海苔などの消え物です。
クッキーやおせんべい、お茶やドリップコーヒーなど、日持ちする食べ物であれば、贈るお相手も好きなタイミングで召し上がっていただけます。
特にお菓子とコーヒーがセットになったギフトセットは、三回忌のお返しでもよく選ばれています。
また「悲しみを洗い流す」意味が込められている石鹸や洗剤、「悲しみを拭い去る」とされるタオルも弔事のお返しで人気の品です。
幅広い年代の方が参列されるなど三回忌のお返しの品物に迷った場合は、カタログギフトもおすすめです。
カタログギフトであれば、さまざまな商品から好きなものを選んでもらえるため、受け取った方に喜んでもらいやすいでしょう。
シャディでは、多彩なジャンルのアイテムを選べるカタログギフトから、コンパクトなカードタイプやグルメ専用カタログギフトまで、幅広い種類を取り揃えています。
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三回忌のお返し(香典返し)で避けたいタブーな品物

三回忌のお返しでタブーとされている品物は、主に下記の品物です。
- ・生肉や生魚
- ・華美なパッケージのギフト
- ・お酒、昆布など慶事で使用されるもの
- ・金額のわかる金券、品物
殺生を感じさせる生肉や生魚は「四つ足生臭もの」として、三回忌のお返しのみならず、弔事全般でタブーとされています。
華美なパッケージのギフトや昆布、お酒など、慶事を連想させる品物も、三回忌のお返しとしてふさわしくありません。
また、金額のわかる金券、品物も相手に気を使わせることからタブーとされてきましたが、近年は参列者との間柄によって贈るケースもあるようです。
しかし、マナー違反と感じる方もまだまだ多いため、金額がわかる金券よりは、カタログギフトのほうが喜ばれるでしょう。
三回忌のお返し(香典返し)でよくある質問
最後に三回忌のお返しをご準備する方から寄せられるよくある質問に2つ回答します。
「三回忌のお返しはいらないと言われた場合は?」「お坊さんにもお返しは渡す?」など、気になる質問に回答しました。
一つずつ確認していきましょう。
三回忌のお返しはいらないと言われた場合は?
三回忌は身内だけで執り行うケースも多く、お返しはいらないと辞退されることもあります。
お返しを辞退された場合は、無理に品物を贈らず、お心遣いへの感謝と今後も良いお付き合いを祈る挨拶状を送るとよいでしょう。
ただ、特にお世話になっている親族や友人には、形として感謝を贈りたいときもあるはず。
その場合は、お返しではなく、お中元やお歳暮など、季節のご挨拶として品物を贈るとお相手の気持ちを大切にしつつ感謝を伝えられるでしょう。
三回忌のお返し(香典返し)は僧侶の方にも渡す?
法要でお世話になった僧侶の方には、お布施やお車代とは別に三回忌法要の引き出物もお渡しするのが一般的です。
お渡しする品物は参列者にお渡ししている物と同じで問題ありません。
三回忌法要後のお斎(会食)の場に僧侶も参加される場合は、会食後にお礼の言葉を添えて手渡ししましょう。
お斎を行わない場合は、帰宅される前にお渡しします。
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三回忌のお返しとは、三回忌法要でお供えをいただいた方にお礼を伝える返礼品のことです。
贈る品物は消え物やカタログギフトが良いとされていますが、故人と参列者の関係性、参列者の年齢層や地域によって喜ばれる三回忌のお返しは異なるため、親族に事前に確認しておけるとベストです。
何を贈ればいいか悩んだ場合は、お菓子や洗剤、カタログギフトから選ぶのがおすすめです。
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