
結婚式を挙げない「ナシ婚」で、ご祝儀をいただいた場合はどのようにお返しすればよいのかお悩みではありませんか?
結婚式を挙げる場合は食事や引き出物が「お返し」になりますが、「ナシ婚」の場合は、お返しするタイミングや金額相場がわからずお悩みになる方も多いでしょう。
本記事では、結婚式を挙げない場合のお返し基本マナーについて、詳しく解説します。
また、結婚式を挙げるものの、ご祝儀をいただいてから期間が空いてしまう場合の対応や、お相手別におすすめの品物も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
結婚式を挙げないナシ婚とは
ナシ婚とは、結婚式を挙げない結婚スタイルのことです。
近年は、結婚観も多様化し「ナシ婚」を選択する人が増えてきました。
「ナシ婚」と一言で言っても、入籍だけを行うカップルや写真だけ撮影するフォトウェディングを選ぶ人、家族だけで食事会を行うという人など、スタイルもさまざま。
「結婚式以外にお金を使いたい」といった経済的負担や、多忙で「結婚式を挙げる余裕がない」、など、結婚式を挙げない理由もあります。
また、伝統的な儀式にこだわらず、パートナーシップの重要性を強調する価値観も拡大しているようです。
その他にも「準備が大変」などセレモニーに抵抗感を持つ声や「授かり婚」などの理由が多く、それぞれの価値観や生活スタイルに合った結婚スタイルを選ぶ方が増えていることが「ナシ婚」増加にも影響しているようです。
【ケース別】結婚式を挙げないのにご祝儀をもらったらお返しはどうする?
結婚式を挙げない「ナシ婚」の場合でもご祝儀や結婚祝いの品物をいただくことがあります。
ここからは、ナシ婚の場合と結婚式の日取りが先、挙げるか未定の場合のお返しについてご紹介します。
- ・結婚式を挙げないナシ婚の場合
- ・結婚式の日取りが先の場合
- ・結婚式を挙げるか未定の場合
結婚式を挙げないナシ婚の場合は結婚内祝いを贈るのが一般的
結婚式を挙げないと決めている「ナシ婚」の場合でも、ご祝儀や結婚祝いの品物をいただいたら、お返しを贈るのが一般的なマナーです。
結婚式を挙げる場合は、結婚式の引き出物や料理がご祝儀のお返しになりますが、結婚式を挙げない場合はお返しする機会がないため、個別にお返しとして「結婚内祝い」を贈りましょう。
結婚式に招待する予定の場合はお返しは不要
今後結婚式を挙げる予定があり、相手の方を結婚式にご招待するなら、基本的にご祝儀のお返しは不要です。
結婚式に出席いただく場合は、結婚式での食事のおもてなしとお渡しする引き出物がお返しの代わりになるため、別途お返しを贈る必要はありません。
ご祝儀が届いたら電話や手紙、メール等でご連絡し、お礼の言葉とあわせて後日改めて結婚式に招待する旨を伝えましょう。
最終的に結婚式に出席いただけなかった場合は、忘れずに結婚内祝いを挙式から1ヶ月以内に贈ります。
また、なかには結婚式の日にちが半年以上先と期間が空く場合もあります。
結婚式の日取りが半年以上先になる場合は、まずはお礼状を準備し、「正式なお礼が遅くなること」をあらかじめ伝えておくと丁寧です。
場合によっては「1ヶ月以内」に結婚内祝いを贈るなど、家族で相談して対応するのがよいでしょう。
結婚式を挙げるか未定・日取りが未確定の場合
ご祝儀をいただいた時点では、結婚式を挙げるか挙げないかきちんと決まっていないというケースもあります。
結婚式の日取りが未確定、挙げるか迷っている場合は、ご祝儀のお返しとしてお祝いが届いてから1ヶ月以内に結婚内祝いを贈りましょう。
将来的に結婚式を挙げたいと考えている場合は「結婚式当日は改めておもてなしさせてください」とお伝えしておくとより丁寧な印象です。
結婚式を挙げない場合のご祝儀のお返し基本的マナー
結婚式を挙げない場合にご祝儀をいただいたら、まずはすぐにお礼の連絡をし感謝をお伝えしましょう。
そして、早めに結婚内祝いの準備を進めましょう。
ここでは、お返しの金額相場や贈る時期など、ご祝儀のお返しに関する基本的なマナーを解説します。
ご祝儀へのお返し相場は、半返し〜3分の1程度が一般的
結婚内祝いの金額相場は、いただいたお祝いの半返し〜3分の1程度が一般的です。
例えば30,000円のご祝儀をいただいた場合は、10,000円〜15,000円のお返しをするのが一般的です。
半返しか3分の1で迷った場合は、基本的に半返しにしておけば間違いないでしょう。
お祝いを品物でいただいた場合でも、お返しの相場は変わりません。
品物に対する結婚内祝いの金額を算出する場合は、インターネット上で品物の金額を確認しましょう。
結婚の際には、両親や親族から高額なご祝儀や品物を受け取ることも珍しくありません。
高額の結婚祝いをいただいた場合、相場以上のお返しをしてしまうと逆に失礼となってしまいます。
3分の1程度など、基本的に無理のない金額で結婚内祝いを贈るようにしましょう。
ご祝儀のお返しを贈る時期・タイミングは1ヶ月以内が目安
結婚式を挙げない場合には、ご祝儀をいただいたら「一か月以内」を目安にお返し(結婚内祝い)を贈るのが一般的です。何らかの事情でお返しが遅れてしまった場合は、お詫びの連絡を入れるのがマナーです。
本来、内祝いは相手を訪ねて手渡しするのが礼を尽した贈り方です。
ただ、遠方などで難しい場合も多いかと思いますので、宅配便など配送でお届けしても構いません。
以下の記事でも、結婚内祝いを贈る時期・タイミングについて解説しているので、あわせて参考にしてください。
連名でご祝儀をいただいた場合は個別でお返しするのが基本
職場の同僚や友達から連名でご祝儀をいただいた場合は、基本的に一人ひとりに個別にお返しを贈るのが一般的です。
いただいたご祝儀の金額を人数で割り、その半額から3分の1程度を目安に結婚内祝いを贈ります。
一人あたりの内祝いの金額が少額になり気が引けるという方もいると思いますが、少額でもあまり気にする必要はありません。
お菓子や雑貨など、1,000円以下の少額な内祝い向けプチギフトを選び、ギフト包装をして手渡しすると喜んでもらえるでしょう。
また、職場のみんなへまとめてお返しを贈る場合は、個包装のお菓子やジュースなど小分けにできる食べ物を贈るのがおすすめです。
ご祝儀のお返しには慶事の『のし紙』を掛ける
結婚内祝いを贈る際は、他の慶事の贈り物と同様に「のし」と「水引」が印刷された「のし紙」を添えるのがマナーです。
結婚内祝いでは「紅白10本の結び切り」の水引が印字されたのし紙が一般的ですが、関西では、「あわじ結び」も使われます。
「人生に一度きりでありますように」という願いを込めて、一度結んでしまうとほどくのが難しい「結び切り」や「あわじ結び」という結び方を使うのが基本です。
「両家が互いに手と手を結び合っている形を表す」として、水引の本数は10本を選びます。
また、のし上(水引の上)の表書きは「内祝」や「結婚内祝い」もしくは「寿」と入れ、のし下の名前は新しい姓名を書きます。
夫婦の連名にする場合は右に夫の姓名と、左に妻の名前のみを入れます。
名前の入れ方は、その他にもいくつかパターンがあるので、下記の記事も参考にしてください。
ご祝儀のお返しにはお礼状やメッセージカードをつける
結婚内祝いを贈る際、お礼状やメッセージカードを付けていなくても失礼にはなりません。
しかし、近年は結婚内祝いを宅配便で贈るのが一般的になりつつあり、直接感謝をお伝えできない分、お礼状を添えた方が感謝の気持ちが伝わります。
添える文章は、ご祝儀をいただいたことへの感謝と共に、ご夫婦の心のこもったメッセージであればかしこまった内容でなくて問題ありません。
また、フォトウェディングなどで撮ったお二人の写真がある場合は、添えておくと喜んでもらえるかもしれません。
結婚内祝いのメッセージを書くときの注意点や文例については、下記記事を参考にしてみてください。
結婚式を挙げないのにご祝儀をいただいた場合のおすすめのお返しギフト
結婚内祝いでは、基本的には消えもので日持ちするお菓子やスイーツ、いくつ持っていても困らないタオルなどの実用的なアイテムが喜ばれやすいです。
ギフトを贈る際は、相手の家族構成や生活環境を考え配慮して選ぶことが大切です。
ここで、贈る相手別にご祝儀のお返しに選ばれているおすすめの結婚内祝いギフトをご紹介します。
親戚へのお返しは「カタログギフト」がおすすめ
祖父母や兄弟など関係性の深い親戚からは高額なご祝儀をいただく傾向にあります。
しかし、高額のご祝儀をいただいた場合は、必ずしも相場通り半額〜3分の1でお返しをしなければいけないというわけではありません。
新生活の応援の意味も込められていることが多いので、相手の気持ちも汲み取り、無理のない金額でお返ししましょう。
親戚への結婚祝いのお返しに困った場合は、定番のお菓子やタオル、高級肉などのグルメギフト、人気のカタログギフトを選ぶのがおすすめです。
カタログギフトなら好きなものを選べるため、贈る相手に合わせてお返しを選ぶ必要がなく、相手が確実に欲しいものを届けられます。
また、幅広い種類や価格帯が用意されているため、あまり悩まずに予算や贈る相手に合わせてセレクトできるのも人気の理由です。
上司へのお返しは「高級さが感じられるギフト」がおすすめ
お世話になっている上司や目上の方へのご祝儀のお返しには、量より質を重視し、高級感があるものを選ぶのがおすすめです。
カタログギフトのほか、食べ物の場合は定番のお菓子やスイーツだけでなく高級フルーツやお肉、うなぎなども選択肢に入れると良いでしょう。
相手がお酒を飲む方であればワインやシャンパンなども喜ばれます。 タオルや食器を贈る際には、派手なデザインのものよりも、落ち着いたデザインのものを選んだ方が喜ばれる可能性が高いです。
職場の人へのお返しは「好き嫌いの少ないお菓子」がおすすめ
職場の同僚へのご祝儀のお返しには、好き嫌いの少ない焼き菓子・クッキーやバームクーヘンなどの人気のお菓子やスイーツがおすすめです。
職場の同僚からは、連名でご祝儀をもらうケースも少なくありません。 職場でまとめてお返しを贈る場合は、個包装のお菓子や飲み物など分けられるタイプの品物を選ぶのが良いでしょう。
友人へのお返しは「おしゃれなトレンドギフト」がおすすめ
友人・知人へのご祝儀のお返しには、おしゃれなお菓子や飲み物、日ごろよく使う日用品も喜ばれやすいです。 タオルやバスグッズなどは気軽に使えるうえにラインナップも豊富で、相手の好みに合ったものを選びやすくなっています。
特に日ごろ食べる機会の少ない有名ブランドのギフトやトレンドアイテムは、喜んでもらえる可能性が高いです。 また、おしゃれなパッケージも大変喜ばれるので、デザインも重視してみてくださいね。
結婚式を挙げていないときのお返しでよくある質問
最後に結婚式を挙げていないときにいただいたご祝儀へのお返しで、よくある質問に2つ回答いたします。
「お返しはいらないと言われたけど、どうしたらいい?」「お返しとして食事会を設ける場合の一人あたりの相場は?」など、気になる質問に回答しました。
ぜひ参考になさってください。
『ご祝儀のお返しは不要』と言われた場合はどうする?
上司や親戚などからご祝儀をいただく際に「お返しは不要」と内祝いをお断りされることもあります。
お返しを辞退された場合は、まずはきちんとご祝儀へのお礼を伝え、返礼品に関しては家族で相談のうえ対応を決めるとよいでしょう。
お相手との関係性を考慮のうえ、ご祝儀のお返しを贈るか検討するのがおすすめです。
不要と言われた方に無理にお返しを贈ってしまうと「負担をかけてしまったのではないか」とお相手が不安になってしまうかもしれません。
お返しを贈る場合は「(結婚相手)がどうしてもお返しをと言っており、心ばかりの品ですが受け取っていただけると嬉しいです」と伝えたうえで相手に気を遣わせない範囲の品物を贈るとよいでしょう。
また、食事に誘ったり、新婚旅行の手土産を渡すなど、内祝い以外の方法でお礼するのも相手に気を遣わせないスマートなお返し方法です。
相手に気を遣わせずに感謝を伝えるのが上手な大人の対応です。
判断に迷うときは、両親や職場の同僚など周囲の方に相談してみましょう。
結婚式を挙げない代わりに食事会を開催するときの相場は?
結婚式を挙げない代わりに家族や親しい友人を招いて食事会を開く場合は、一人あたり10,000円〜15,000円程度が相場とされています。
会場の格式やコース料理の内容によって差があり、レストランでのランチ形式なら比較的リーズナブルに、ホテルや料亭でのコース料理を選ぶ場合は1人2万円を超えるケースも。
また、会場使用料や装花、記念写真などを追加すると、全体で20万〜50万円ほどになることもあるので会場ごとに見積もりをとっておくとよいでしょう。
費用を抑えつつ、親しい方におもてなしをしたいという場合は、料理の質を重視したり、ゲストに合わせてお土産を用意したり、心温まる時間を過ごせるよう工夫してみましょう。
結婚式を挙げない「ナシ婚」でご祝儀をもらった場合も感謝の気持ちを忘れずに

結婚式を挙げない場合も、ご祝儀をいただいたらお返しを贈るのが基本的マナーです。
ご祝儀が届いてから1ヶ月以内を目安に、いただいた金額の半額〜3分の1程度の結婚内祝いを贈りましょう。
また、結婚式の予定が未定、または半年以上先の場合も、お返しのタイミングが遅くなってしまうため、1ヶ月以内にお返しの品を贈ったほうが無難です。
高額なご祝儀のお返しや内祝い選びに悩む場合は、カタログギフトがおすすめです。
シャディギフトモールでは、人気の有名ブランドスイーツや雑貨、上質なタオル、定番のカタログギフトなど結婚内祝いギフトを豊富に取り揃えています。
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