
年末が近づくと、お歳暮を誰に贈るべきなのかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
今年お世話になったことへの感謝を伝えるお歳暮は、親戚や友人、会社関係者など、どなたにも贈れます。
しかし、中には贈ってはいけない人もいます。
本記事では、誰に贈るべきか、贈ってはいけない相手、贈る相手ごとに押さえておきたいマナーを分かりやすくご紹介します。
お歳暮は誰に贈るのが正解?一般的な贈り先は?
冬のご挨拶であるお歳暮は、お世話になった方々へ感謝の気持ちを込めて贈るものです。
しかし、お世話になった方全員に贈るべき?など、誰に贈ればいいかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
まずはお歳暮を誰に贈るのか、一般的な贈り先を確認していきましょう。
お歳暮を誰に贈るか明確な決まりはない
お歳暮は一年の感謝の気持ちを込めた贈り物のため、誰に贈るのか明確な決まりはありません。
感謝を伝えたい方にお贈りするという意味では、基本的にどなたにでも贈れます。
しかし、お歳暮を辞退されている方や職業や所属している企業など、立場によっては贈答品の受け取りができない方には贈らないほうがよいとされています。
お歳暮は一度贈ったら翌年以降も贈るのが基本の贈り物のため、今後も続く関係性なのかどうかも踏まえて贈る相手を選びましょう。
お歳暮の一般的な贈り先
一般的にお歳暮を贈ることが多い関係性は、下記のような方が挙げられます
- ・両親・義実家・親戚
- ・仲人
- ・職場・会社関係者・取引先
- ・友人
- ・お稽古の先生
- ・大家さん(管理人)・主治医など
来年以降は、お歳暮を贈らないという方に感謝を伝えたい場合は、お歳暮としてではなく「御礼」として贈ります。 たとえば、プロジェクトで一緒に仕事はしたものの、企業間のやりとりは少ないという場合はお歳暮よりも御礼として贈るほうが無難です。
ただし、仲人さんや晩酌人の方には、結婚するにあたって助けていただいたことへの感謝として、お付き合いが浅い場合でも3年間は贈るのが一般的です。
お歳暮を贈ってはいけない人はいる?
日頃の感謝を伝えるお歳暮ですが、贈るお相手の職業や立場、所属している企業等によっては贈ってはいけないとされている場合もあります。
ここで、お歳暮を贈ってはいけない方や辞退されるケースを確認しておきましょう。
政治家や教師など公務員の方
学校の先生や警察官、政治家など公職についている方へのお歳暮は、金品の贈与が禁止・制限されている可能性があるため贈るのは避けた方がよいとされています。
たとえば、子どもがお世話になっている担任の先生へお歳暮を贈ると、金品の贈与があったとして公務員倫理規程に抵触する恐れがあります。
お世話になっている方が公務員やそれに準ずる立場の場合は、お歳暮ではなくお礼状などで感謝の気持ちを伝えるとよいでしょう。
お歳暮の受け取りを禁止している企業の方
近年はコンプライアンスや贈収賄リスクへの配慮から、お歳暮などの贈答品のやりとりを禁止・制限している民間企業も増えています。 そのため、取引先や担当者からお歳暮は受け取れないと辞退された場合は、お礼状やメールで一年間の感謝を伝えるとよいでしょう。
贈答禁止の企業へお歳暮を贈ってしまうと、先方に返送などの手間を掛けてしまう可能性があるため、事前に贈答品の制限があるか確認しておくと安心です。
お歳暮はいらないと意思表示されている方
お歳暮はいらないと意思表示されている場合は、無理に贈らずお礼状や年賀状等で感謝を伝えるとよいでしょう。 日頃からお世話になっている方のなかには、経済的な負担や手配の手間からお歳暮のやりとりを控えたいという方もいます。
お歳暮は日頃の感謝を伝える贈りものとはいえ、これまでお付き合いをしてきた方々すべてに贈るとなると、義理だけの贈りものになりかねません。
誰に贈るか決まりはありませんので、一年の終わりにはもう一度相手との関係を見つめ直して、自分らしいお付き合いの方法を考えてみると良いでしょう。
【贈る相手別】お歳暮ギフトの選び方
ここで贈る相手別におすすめのお歳暮ギフトの選び方をご紹介します。
両親(義両親)、親戚に贈るなら「プチ贅沢なギフト」がおすすめ
両親や義両親、親戚にお歳暮を贈るなら、ご当地グルメのお取り寄せギフトなど、少し特別感や高級感のあるギフトがおすすめです。
年末年始に家族、親戚が集まるご家庭なら高級肉やカニなど、お鍋などに使える豪華な食材が喜ばれます。
取引先など職場・会社関係者には「ボリューム感のあるギフト」がおすすめ
取引先など職場、会社関係者へお歳暮を贈る場合は、贈答が禁止されていないか確認したうえで、お配りしやすいボリュームのあるギフトを贈ると喜ばれます。
個包装の焼き菓子やスティックコーヒー、缶ジュースなどは、ビジネス向けお歳暮ギフトでも特に人気です。
職場関係者にお歳暮を贈るときは、部署の人数や出社状況、年代を確認しておくとお歳暮を選びやすくなります。
仲人には「質の良いギフト」がおすすめ
仲人に贈るお歳暮は、お相手の好みを配慮しながら質の良いギフトを選ぶのがおすすめです。
有名店のグルメやお酒などを始め、上質なタオルなどの日用品は、年代を問わず喜んでもらえます。
ただし、仲人さんへのお歳暮は新婚である3年間贈ったほうがよいとされているため、無理に高級な品を贈る必要はありません。
新婚を過ぎても親しい関係性を続けていきたい場合は、無理なく贈れる範囲で気持ちが伝わるお歳暮ギフトを選ぶとよいでしょう。
親しい友人や知人には「カジュアルなギフト」がおすすめ
親しい友人や知人へお歳暮を贈る場合は、あまりかしこまらず相手が喜んでくれそうなギフトを贈るのがおすすめです。
たとえば、お菓子やコーヒー、お酒やグルメなどお相手の好みに合わせて受け取りやすいギフトが喜ばれます。
小さなお子さまがいるご家庭に贈るならお菓子やジュース、独身の方なら人気ブランドのスイーツやグルメなど、お相手の家族構成に合わせて選ぶのもおすすめです。
お歳暮を贈る際の基本マナー
お歳暮を贈るなら、基本的なマナーを押さえつつ贈り先との関係性に合わせた配慮が必要です。
特に目上の方にはお歳暮の金額やのし紙の名前の書き方など、失礼がないよう注意すべきポイントがあります。
ここからは相場や贈り方など、お歳暮の基本マナーを確認しておきましょう。
お歳暮の相場は関係性によって異なる
お歳暮の相場は、3,000円〜5,000円程度が一般的です。
具体的には「友人・知人・取引先は3,000円前後、両親・親戚は3,000円〜5,000円、上司や特にお世話になった相手は5,000円前後」を目安にするとよいでしょう。
高額にしすぎると相手が気兼ねし、安すぎると礼を欠く印象になりかねません。
また、今年特にお世話になった方には、相場よりも高い5,000円〜10,000円程度のお歳暮を贈る方もいます。
詳しい相場については、こちらの記事も確認してみてください。
お歳暮ののし紙は贈るお相手に合わせて名前の書き方が異なる
お歳暮には「紅白蝶結び5本または7本」の水引が印刷されたのし紙ののし上に「お歳暮」と書いて贈るのが一般的です。
また、贈るお相手によって、名前の書き方が異なる点に注意が必要です。 たとえば、世帯としてお歳暮を贈る際の名前は苗字だけでもよいとされていますが、目上の方にお歳暮を贈る際は、名前をフルネームで書くのが正式なマナーとされています。 連名でお歳暮を贈るなら、右から目上の方順に名前を書くのが一般的です。
お歳暮の渡し方はお相手の都合に合わせるのがマナー
お歳暮は手渡しで贈るのが正式なマナーとされていますが、遠方やご多忙な方には配送でもよいとされています。
手渡しするときは、訪問する日時をお伝えしたうえで、短時間でさっとお渡しするのが基本です。
配送の場合は、先方の受け取りやすい日時を指定し、冷蔵・冷凍など保存方法がわかるよう事前にお伝えしておくとお相手に負担をかけずに済みます。
近頃は相手の時間をとらせない配慮として、お歳暮を配送するのが主流となりつつあります。
お歳暮を贈るときは、お相手の負担にならないタイミングに配慮して、柔軟に渡し方を考えるとよいでしょう。
お歳暮を誰に贈るか悩んだときによくある質問
最後にお歳暮を誰に贈るか悩んだ方から寄せられるよくある質問を3つご紹介します。
「お歳暮にはタブーの品はある?」「義理の両親にもお歳暮を贈るべき?」など気になる質問に回答しました。
お歳暮で贈ってはいけない物はある?
お歳暮は感謝を伝える贈り物であり、縁起の悪い品や贈り物としてふさわしくない物を贈るのはタブーとされています。
お歳暮に贈るのはふさわしくないとされているタブーの品は、次の3つです。
- ・縁が切れることをイメージする刃物
- ・別れをイメージするハンカチ
- ・具体的な金額がわかってしまうギフト券・現金
ほかにも、踏みつけることをイメージしやすい靴下や、勤勉を意味する文房具なども避けたほうが無難です。
また、年末年始は旅行や帰省等で不在になるご家庭もあるため、消費期限の短いお肉や海鮮類などを贈る際は事前連絡するなど配慮しましょう。
お歳暮は義両親や実家にも贈るべき?
義両親や実家へ「今年も一年お世話になりました」という気持ちと、日頃の感謝を込めてお歳暮を贈る方もいます。
特に新婚から間もない場合は、これから長いお付き合いになるため、お歳暮を贈るという考えの方も多いです。
また、義実家や実家が遠方で両親と離れて暮らしている方は、普段行き来がない分、挨拶の意味も込めて贈るケースも。
ただし、お歳暮の慣習がないご家庭もあるため、やりとりが負担にならないよう事前に贈るかどうか確認しておく必要があります。
お歳暮は感謝の気持ちを伝えるための贈りものなので、お互いの気持ちを確かめ合って、気持ちよくやり取りができるようにすることが大切です。
お歳暮をいただいたらお返しは必要?
お歳暮を贈っていない方から品物が届いても、基本的にはお返しの品を贈らなくてもよいとされています。
ただし、お歳暮が届いたことと品物を贈ってくれたことへのお礼は、品物が到着したらすぐに伝えるようにしましょう。
また、今後もお付き合いが長くなりそうなお相手にはお歳暮としてお返しの品を贈っても問題ありません。
お歳暮のお返しを贈る際は、受け取った品と同額~半額程度の商品を選び、贈るタイミングに合わせてのし紙の表書きを書き換えます。
詳しいお歳暮のお返しマナーはこちらの記事をご覧ください。
今年お世話になった方へお歳暮で感謝を伝えよう

年の終わりに、今年お世話になった方へ感謝の気持ちを形にするお歳暮は、これからのお付き合いを円滑にしてくれる冬の贈り物です。
お歳暮を誰に贈るか悩んだときは、普段からお世話になっている方やこれからも長くお付き合いするかを参考にリストアップしてみるとよいでしょう。
ただし、職業やお相手の立場によってはお歳暮を贈ってはいけないとされている可能性があるため、事前に確認が必要です。
シャディギフトモールでは、贈るお相手に喜んでいただける多彩な商品をご用意しております。
累計売上枚数2,000万枚突破のザ・スウィーツ「キャラメルサンドクッキー」などシャディオリジナル商品やカタログ非掲載のWEB限定ギフトもラインナップ。
早期割引や送料無料ギフトなどお得なお歳暮ギフトも豊富にご用意しております。
お歳暮・冬ギフト選びに悩んでいる方は、ぜひ一度特集ページをご覧ください。
