
結婚や出産、お子さまの成人祝いなど、お祝いをしていただいたときに感謝の気持ちを贈る内祝い。
内祝いは元々、お祝いごとがあったご家庭から親族やご近所に贈り物をする文化でしたが、いまではお祝いのお返しとして品物を贈るようになりました。
お祝いしていただいた時は、感謝の気持ちが伝わるようお返しを贈る時期やマナーに気をつけたいですよね。
本記事では、内祝いをいつまでに贈ればよいのかわからないとお悩みの方へ、お祝いシーン別にお返しのタイミングや基本マナーについてわかりやすく解説します。 内祝いを贈る時期が遅れてしまった場合の対処法も合わせて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
内祝い(お祝いのお返し)はいつまでに贈ればいい?
内祝いは、お祝いへのお返しとして贈るケースが多く、一般的にはお祝いをいただいてから1ヶ月以内に贈るのがマナーとされています。 しかし、内祝いのシーンによっては、贈るタイミングが異なることも。
まずは、内祝いの基本的な贈るタイミングについて確認してみましょう。
内祝いを贈る時期は「お祝いをいただいてから1ヶ月以内」が目安
内祝いを贈る時期は、お祝いをいただいてから1週間〜1ヶ月以内を目安に手配するのが基本とされています。
結婚内祝いなら挙式後(入籍のみは入籍後)2週間〜1ヶ月以内、出産内祝いならお宮参り(生後30日前後)を目安に贈るのが一般的です。
内祝いは人生の節目を祝ってもらった方へ感謝の気持ちを伝える贈り物のため、贈るタイミングに気をつけるのがマナーです。
産後や療養で体調が万全でない場合や、弔事と重なってしまった場合など、すぐにお返しできない時は、お祝いを受け取った報告をする際に内祝いが遅くなる旨を伝えておくとよいでしょう。
お祝いをいただいてすぐ内祝いを贈るのは失礼になるケースも
内祝いは、お祝いしていただいてから1ヶ月以内を目安にしますが、あまりにも早くお返しの品を贈るのは失礼にあたります。
お祝いしていただいてからすぐにお返しを贈ってしまうと「お返しを用意されていた」と思われてしまうかもしれません。
内祝いを贈るならお祝いが届いて数日以内に電話や手紙などで感謝の言葉を伝え、お返しを贈る時期について連絡しておくと安心してもらえます。
【お返しシーン別】内祝いを贈るタイミングと基本マナー
ここからは実際に内祝いシーン別に、お祝いのお返しを贈るタイミングと基本的なマナーについて紹介します。
結婚内祝いを贈るタイミングは挙式後1ヶ月以内が目安
結婚内祝いを贈るタイミングは、挙式または入籍から1ヶ月以内が目安となります。
結婚内祝いは「結婚しました」という報告と感謝の気持ちを込めて贈る内祝いのため、挙式や入籍から1ヶ月以内を目安に贈ります
たとえば、6月1日に結婚式を挙げた場合は、6月〜7月1日までに結婚内祝いが届くように手配しましょう。
結婚祝いを早めにいただいた場合は、挙式や入籍の時期を伝え、お返しが遅れる旨をお伝えしておくと安心してもらえるでしょう。
結婚内祝いは、いただいた金額の半返し〜3分の1返しを目安に選び、品物には「紅白結び切り10本」の水引を使ったのし紙を掛けます。
のし紙の表書きには「結婚内祝」と記載し、のし下には夫の姓名と妻の名前を記載するのが一般的です。
出産内祝いを贈るタイミングはお宮参りが目安
出産内祝いを贈るタイミングは、赤ちゃんが生まれてから1ヶ月前後のお宮参りが済んだ頃が一般的です。
赤ちゃんのお披露目とお母さんが順調に回復している報告も兼ねて、感謝の品を贈ります。
出産内祝いは、赤ちゃんとの生活が始まってから贈るため、出産前にある程度贈る品物を決めておくと慌てずに済みます。
また、出産祝いがお宮参りの後に届いた場合は、お祝いをいただいてから1ヶ月以内を目安にお返しを贈れば問題ありません。
出産内祝いの相場は、いただいた金額の半返し〜3分の1返しが目安です。
内祝いの品には「紅白蝶結び5本または7本」の水引を使ったのし紙を掛け、表書きを「出産内祝」と記載し、のし下に赤ちゃんの名前を記載します。
赤ちゃんの写真や動画が入ったメッセージカードを添えて贈ると、お相手に喜んでもらえるでしょう。
新築内祝いを贈るタイミングはお祝いが届いてから1ヶ月以内
新築内祝いのタイミングは、新築祝いをいただいた方へ内祝いギフトを贈る場合はお祝いをいただいてから1ヶ月以内を目安に贈るとよいとされています。
内祝いとして新居でお披露目会や食事会を行う場合は、引っ越し後1〜2ヶ月以内を目安にするとよいでしょう。
お披露目会の当日にお土産(引き出物)やプチギフトをお渡しするケースが多く、お招きした方には別途内祝いは贈らないという地域やご家庭もあります。
お披露目会に参加されなかった方や遠方の方へ新築内祝いを贈る場合は、新居への引っ越しやお披露目が一段落した時期に贈るのが自然です。
新築内祝いを贈る際は、いただいた金額の半分から3分の1程度を目安に品物を用意し、「紅白蝶結び5本または7本」の水引を使ったのし紙を掛けます。
のし紙の表書きには「新築内祝」や「内祝」、のし下には贈り主の名前をフルネームで記載するのが一般的ですが、2世帯住宅などの場合は姓のみを連名で書くケースもあります。
快気祝い(快気内祝い)を贈るタイミングは退院後2週間~1ヶ月以内が目安
快気内祝いは、その他の内祝いとは異なり、お祝いをいただいた方に贈るのではなく、療養中にお見舞いに来ていただいた方や周囲の方へ体調の回復を報告する贈り物です。
快気内祝いを贈るタイミングは、退院後や回復後2週間〜1ヶ月以内が目安とされています。
快気内祝いを贈る場合は、お見舞いでいただいた金額の半額〜3分の1程度が相場です。
たくさんお見舞いに来ていただいた方にも、いただいた金額以上の品物を贈るのは失礼にあたるため避けます。
また、快気内祝いの品物にはもう病に悩まされないよう「紅白結び切り5本」の水引を使ったのし紙を掛け、表書きに「快気内祝」または「快気祝」と書きます。
退院したもののまだ全快ではない場合は「退院内祝」や「御見舞御礼」と表書きを変えて贈れば問題ありません。
快気内祝いを贈るなら、お見舞いや心遣いへの感謝、退院後の様子を書いたメッセージカードを添えておくと安心してもらえるでしょう。
入学・入園内祝いを贈るタイミングは入学・入園式から1ヶ月以内が目安
入学内祝い、入園内祝いは、お子さまの入学・入園式後、1ヶ月以内に贈るのが目安とされています。
本来、お子さまへのお祝いにお返しは不要とされていますが、いただいたお祝いを使っている姿や入学式の写真などを添えてちょっとした贈り物をすると大変喜ばれます。
入園、入学直後は、新生活で慌ただしくなるため、ある程度内祝いで贈る品物を事前に選んでおくとスムーズに手配できるでしょう。
入学・入園内祝いを贈る際は、いただいたお祝い金額の半額〜3分の1程度が目安ですが、高額なお祝いをいただいた場合は無理に相場通りのお返しをする必要はありません。
ご両親や親戚から高額なお祝いをいただいた場合は、別に食事会などを開催すると喜ばれるでしょう。
「紅白蝶結び5本または7本」の水引を使ったのし紙に、表書きを「入学(入園)内祝」と書き、のし下にはお子さまの名前を記載します。
お手紙が書けるお子さまであれば、手書きのメッセージカードを添えるのもおすすめです。
成人内祝いを贈るタイミングは成人式から1ヶ月以内が目安
成人内祝いは、成人式後、または成人祝いをいただいてから2〜3週間以内、遅くても1ヶ月以内を目安に贈るのが一般的です。
正しい贈り物のマナーを守ることで、お相手に頼もしさと安心感、成長を感じてもらえるでしょう。
たとえば、1月10日に成人式を迎えたら、2月10日までにお返しを贈るのが理想です。
可能であれば、成人式の様子がわかる写真や動画も合わせて贈ると喜んでもらえるでしょう。
成人内祝いを贈る際は、いただいた金額の半返し〜3分の1程度が相場で、のし紙は「紅白蝶結び5本または7本」の水引、表書きに「成人内祝」と書きます。 のし下には成人を迎えた方のお名前をフルネームで記載するのが一般的です。
開店・開業内祝いを贈るタイミングは開業から1~2週間が目安
店舗開店、開業内祝いは、開業から1〜2週間を目安に贈るのが一般的です。
開業で慌ただしい時期ですが、あらかじめ内祝いで贈りたいギフトをいくつかピックアップしておくと仕事の合間に手配しやすいでしょう。
また、開店・開業時に祝賀会や記念セールなどを行う場合は、当日引き出物を渡すことでお祝いのお返しとするケースがあります。 お祝いを配送でいただいたり、お披露目会に参加できなかった方には、感謝の気持ちとして開店・開業内祝いを贈りましょう。
開店・開業内祝いを贈る際は「紅白蝶結び5本または7本」の水引を使ったのし紙に、表書きを「開店内祝」「開業内祝」と記載し、のし下には店舗名または会社名を書きます。 お披露目会当日の引き出物としてお渡しする場合は、表書きを「御礼」や「開店記念品」と書いてお渡しするのが一般的です。
内祝い(お祝いのお返し)を贈る時期が遅れたときの対処法
内祝いギフトを選んでいる内に贈る時期が過ぎてしまった、うっかりお返しを準備するのを忘れてしまっていた…とお困りの方もいるのではないでしょうか。
ここからは内祝いを贈るタイミングが遅れてしまった時の対処法を3つご紹介します。
内祝いが遅れたと気付いたらすぐにフォローの連絡をする
内祝いを贈る時期が過ぎていることに気づいたら、お相手にすぐに連絡しましょう。
遅れたことへのお詫びと共に、いつ頃お相手に配送してよいか具体的な日時を伝えると安心してもらえます。
体調不良等でお祝いが届いた連絡ができていなかった場合は「先日はお祝いをいただきありがとうございました。ご連絡が遅れまして申し訳御座いません。改めて◯日頃内祝いをお贈りいたします。」と伝えるとよいでしょう。
電話で直接話せる相手には電話を、電話番号を知らない方にはメールやLINEで連絡をしておくと丁寧な対応と感じてもらえます。
お祝いのお返しが遅れた時はお相手の不安を大きくしないためにも、事前にお詫びの連絡をしたうえで、内祝いの手配をしましょう。
気づいた時点で内祝いを贈る
内祝いが遅れるとお詫びの連絡をしたら、すぐにお返しの品を手配しましょう。
お祝いのお返しにはふさわしい時期がありますが、感謝の気持ちを伝えることが大切なため、遅れたとしても気づいた時点で内祝いを用意するのがマナーです。
内祝いを手配する際は、お相手の負担にならないよう受け取りやすい日時を確認しておくとスマートなお返しができます。
また、感謝と誠意が伝わるよう、内祝いギフトにメッセージカードや手紙を添えておくとより好印象を持ってもらえるはずです。
メッセージを添える際は、感謝の気持ちと共に現況も軽くお伝えするとお相手に喜んでもらえるでしょう。
内祝いを贈るのが遅くなりすぎた場合は別の用途としてお返しするケースも
お祝いをいただいてから半年〜1年以上経ってしまった場合は、内祝いとしてお返しするよりも別の用途としてお返しするほうがよいでしょう。
内祝いに期限はないとされていますが、大幅に遅れてしまったときは品物に掛けるのし紙の表書きを「御礼」に変えて贈るほうがよいとされています。
また、内祝いを贈る時期が大幅に遅れてしまった場合は、贈る品物にも注意が必要です。
たとえば、出産内祝いで喜ばれる名入れギフトも、大幅に遅れて届くと今更感を与えてしまう可能性があるので避けたほうがよいかもしれません。
遅れてお祝いのお返しを贈る場合は、季節感を問わず受け取りやすい実用品やお菓子を選ぶとよいでしょう。
内祝い(お祝いのお返し)を贈るタイミングやマナーでよくある質問
ここからは内祝いを贈るタイミングに悩む方から寄せられるよくある質問に5つ回答します。
「結婚と出産祝いを同時にいただいたらまとめてお返ししてもいい?」「喪中の方に内祝いは贈っても問題ない?」など、気になる質問を集めました。
一つずつ確認していきましょう。
異なるお祝いを同時にもらった時はまとめてお返ししてもいい?
結婚と出産など、異なるお祝いを同時にいただいたときは、それぞれ内祝いを用意します。
結婚内祝いには「結び切り」、出産内祝いには「蝶結び」と正反対の意味の水引を使用したのし紙を掛ける必要があり、1つの内祝いにまとめてお返しするのは失礼と思われてしまう可能性があります。
マナーに厳しい方からは手抜きと捉えかねないため、異なるお祝いの品を同時にいただいた時は基本的に別々の品物を用意しましょう。
また、異なる内祝いを同時に贈る際は、事前に「一緒に内祝いを贈らせていただきます」と一報を入れておくとよりお相手に安心していただけます。
お祝いのお返しは不要と言われたらどうする?お礼状を贈るならいつまで?
お祝いを贈ってくださった方の中には、お返しは不要と辞退される方もいます。
内祝いを辞退された方には、心遣いに感謝し、お礼の品を贈るのは控えつつ、お礼状やメッセージカードを贈るとよいでしょう。
内祝いの代わりにお礼状を贈るなら、お祝いをいただいてから1週間前後が好ましいとされています。 お礼状には感謝の言葉と共に、いただいた品物を使っている様子や現況を伝えるとお相手に喜んでもらえるでしょう。
また、どうしても感謝の品物を渡したい場合は、お中元やお歳暮、旅行のお土産など、別の用途でお返しを贈ってみてはいかがでしょうか。 別の用途であれば、お相手も快く受け取ってもらえるはずです。
内祝いと喪中が重なったらお返しは贈らないほうがいい?
お相手、または自分の喪中と、内祝いを贈る時期が重なってしまった場合は、忌中を避け四十九日を過ぎてから贈るのがマナーとされています。 忌中とは四十九日法要が終わるまでの期間であり、お相手が喪中の場合は故人とお別れしてから間もないため、内祝いを受け取る余裕がない可能性があります。
また、喪中の期間はお祝いごとを避ける必要があるため、内祝いを贈る際は「祝」の文字を避けるなどの配慮が必要です。 喪中の方へ内祝いを贈る場合は、のし紙のない掛け紙を使用し、表書きを「御礼」に変えて贈るとよいでしょう。
内祝いの金額相場は?予算はいつまでに決める?
内祝いの金額相場は、どの用途でも一般的にいただいたお祝いの「半額〜3分の1返し」が基本とされています。
たとえば、1万円のお祝いをいただいたら、3,000〜5,000円の内祝いを贈るのが一般的です。
連名でお祝いをいただいた場合は、いただいた総額から人数を割って一人あたりの金額を計算したうえで、半返しするとよいでしょう。
半返し〜3分の1返しはあくまでも相場のため、関係性やいただいた金額に応じて上下しても問題ないとされていますが、いただいた金額以上の内祝いを贈るのはタブーとされています。
内祝いの予算はお祝いが届いてから決めると、お返しの贈り漏れとかけ離れた相場の品物を贈ってしまうリスクがなくなります。
内祝いにはメッセージカードを添えたほうがいい?
内祝いの品物にメッセージカードやお礼状を添えておくと、感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
特に配送で内祝いを贈る場合は、ひとことメッセージが添えてあるだけで温かみの感じられるお返しとなるでしょう。
内祝いにメッセージを添える際は、感謝の気持ちと共に新生活の様子や今後もよいお付き合いをしたい言葉を書くと喜んでもらえます。
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手書きでメッセージを書きたい方は、こちらの記事もご覧ください。
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お祝いのお返しはいただいてから1ヶ月以内を目安に贈るのが基本ですが、大切なのは感謝の気持ちです。 多少時期がズレてしまっても、祝っていただいたことへの感謝として、内祝いギフトを贈るとよいでしょう。 お祝いしていただいた感謝を伝えるなら、お相手の好みに合わせてギフトを選ぶと喜ばれます。
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