お歳暮・冬ギフトのマナー・豆知識

お歳暮とは?意味やマナー、お中元との違いを解説

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最終更新日:2025.10.8

お歳暮とは?意味やマナー、お中元との違いを解説

お世話になった人に対して感謝の気持ちを伝えるために贈るお歳暮は、人との関わりが増えるほど贈る機会が多くなります。
しかし、「お歳暮を贈る時のマナーが分からない」「お歳暮とお中元の違いが分からない」という人も多いでしょう。

この記事ではお歳暮とはどのような意味を持つのか、由来やお中元との違い、お歳暮を贈るときの基本的マナーについて解説します。
おすすめのお歳暮を選ぶポイントもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

お歳暮とは?由来や込められた意味

お歳暮は、冬のご挨拶として日頃からお世話になっている方に向けて感謝の品を贈る贈答品です。
一年間お世話になったことや来年もよいお付き合いがしたいという意味を込めて、お菓子やお酒、ハムや海産物などを贈ります。

まずはお歳暮の意味や由来について確認しておきましょう。

お歳暮とは一年の感謝を伝える贈り物

お歳暮とは、日頃お世話になっている方へ一年の感謝と「来年もよろしくおねがいします」という気持ちを込めて品物を贈る日本独自の贈り物です。
元々、歳暮は年の暮れという意味があり、俳句でも12月の季語になっています。

お歳暮を贈るのは、親族や会社の上司、友人、習い事の先生や恩師など、普段からお世話になっている方へ贈るのが一般的です。
近頃は一年間頑張ってきた自分へご褒美のプレゼントとして買う人も増えてきています。

お歳暮は一度贈ると習慣として毎年贈り続けるのが一般的のため、相手との関係性や将来の継続性を考えて、贈る相手を選ぶことが大切です。

お歳暮の由来

「年の暮れ」という文字通り一年の終わりを意味するお歳暮は、日本古来に年の暮れから正月にかけて行われていた「御霊祭り(みたま-まつり)」が由来と言われています。
御霊祭りで家々の先祖の霊を祭る行事の際に用意したお供え物を両親や親族、ご近所の方に配るようになり、これらが次第に「歳暮」「お歳暮」と呼ばれるようになりました。
最近では「冬ギフト」と呼ばれることも増えてきています。

お歳暮の由来については以下の記事でより詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

お歳暮とお中元の違い

お歳暮は冬のご挨拶として贈る贈り物ですが、夏のご挨拶であるお中元と混同されることがあります。

お歳暮とお中元には、下記のような違いがあります。

お歳暮 お中元
贈る意味 「一年の感謝と来年もよろしくおねがいします」という冬の贈答品 「年のはじめから中元までの半年間お世話になりました」と暑い夏の体調を伺う夏の贈答品
贈る時期 東日本:12月1日~20日頃
西日本:12月10日~20日頃
東日本:7月1日~15日頃
西日本:8月1日~15日頃
のし紙の表書き お歳暮・御歳暮 お中元・御中元
おすすめの商品 海産物、ハム、高級肉、洋菓子、ビールなど アイス、ゼリー、ジュース、フルーツ、そうめん、ビールなど

お歳暮には「歳のはじめから歳の暮れまで一年間お世話になりました」という感謝の気持ちと「来年もよろしくおねがいします」という挨拶の意味を込めて12月初旬から中旬頃に贈ります。
一方、お中元には「年のはじめから中元までの半年間お世話になりました」という感謝の気持ちと「暑い日が続きますがお体は大丈夫ですか」という心遣いの意味を込めて7月から8月頃に贈るのが一般的です。

どちらも感謝の気持ちと心遣いを込めてギフトを贈るものですが、のし紙やおすすめの商品、地域ごとに贈る時期など細かいマナーが異なるので注意しましょう。

お歳暮の基本マナー

ここからはお歳暮を贈る時期やのし紙の書き方など、基本的なマナーについて確認していきましょう。

お歳暮の時期は12月初旬から20日頃まで

表書きの表記 時期
御歳暮・お歳暮 12月上旬~12月20日頃
御年賀 1月1日~1月7日頃
寒中御見舞 1月7日~2月上旬頃

お歳暮を贈る時期は、12月初旬から20日頃までが一般的です。
地域によって多少の差があり、たとえば関東では11月下旬から12月20日頃まで、関西では12月10日~20日頃が平均的なお歳暮の時期とされています。

近年は、年末イベントにむけて配送業者の繁忙期が重なるため、確実に12月中に届けられるよう11月下旬頃からお歳暮を贈り始める方も増えてきました。 ただし、年末年始に向けて生鮮食品を贈る場合は、お相手の都合に合わせて少し遅めに届いてもよいでしょう。

お歳暮の時期を過ぎてしまっても、お年賀や寒中見舞い等、時期に合わせた表書きを選べば失礼はありません。

お歳暮の渡し方は配送が主流

現代のお歳暮は、配送するのが主流となっていますが、本来は一軒一軒手渡しするのが正式なマナーとされています。

お歳暮を配送する場合は、お相手が受け取れる日時を事前に確認しておくと再配達等の手間がなくなります。 特に生鮮食品など消費期限のあるものは、消費するタイミングや保管する場所を確保していただく必要があるため、いきなり贈らないよう配慮したほうが丁寧です。

また、手渡しする場合は、お歳暮を届けたい旨をお伝えし、事前に訪問してよいタイミングをお相手に確認しておきましょう。

特にお世話になっている方には手渡しのほうがよいとされていますが、12月は何かとお忙しい方も多いため、持参が難しい場合は配送も検討してみてください。 訪問のアポがとれない、お歳暮の品を買いにいく暇がないとお悩みの場合は、自宅でゆっくりお歳暮を選べるネット注文で配送手配するのがおすすめです。

お歳暮の金額相場

お歳暮の相場は、3,000円〜5,000円程度の品を贈るのが一般的です。
上司や特にお世話になった方に贈るなら、5,000円〜10,000円などやや贅沢なお歳暮を贈るケースもあります。

しかし、お歳暮は一度きりではなく毎年贈るのが基本のため、無理なく贈れるようある程度予算を決めて商品を選ぶとよいでしょう。

贈るお相手別の相場を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

お歳暮にかけるのし(熨斗)紙

お歳暮にかけるのし(熨斗)紙

お歳暮を贈る時は「紅白蝶結び(5本または7本)」の水引が入ったのし紙を使用します。
お歳暮に掛けるのし紙は、水引の上の表書きに「お歳暮」または「御歳暮」と書き、下に贈り主の名前をフルネームで記入するのがもっとも丁寧とされています。
家族単位で贈る場合や目下の方へ贈る場合は苗字のみでも問題ありません。
連名で贈る場合は、目上の人の名前を右側に記入するのが一般的です。

また、取引先や顧客など、法人としてお歳暮を贈る場合は、会社名ではなく代表者の名前を記入するのが一般的です。
会社名を入れて贈りたい場合は、代表者の氏名の右上に小さく記入します。

お歳暮を贈るときののしの書き方については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

お歳暮にふさわしい品物の選び方とおすすめギフト

お歳暮は冬の挨拶として贈るギフトのため、季節を感じられる品物が人気です。
特に年末年始を彩るグルメギフトは、どなたに贈っても喜ばれるでしょう。

ここからはお歳暮にふさわしい品物の選び方とおすすめギフトについて紹介します。

喜ばれるお歳暮の選び方

お歳暮を贈るなら季節を感じられるギフトを選ぶのがおすすめですが、他にも選ぶポイントがあります。

喜ばれるお歳暮を選ぶなら、お相手の好みやライフスタイルに配慮したギフトを選びましょう。
たとえば、小さなお子さまのいるご家庭であれば、年代問わず人気の洋菓子やジュースが喜ばれます。
年配のご夫婦へお歳暮を贈るなら、量よりも質の高いグルメギフトや和スイーツを選ぶと喜んでもらえます。

また、取引先や会社関係者、所属しているサークルなど大人数に向けてお歳暮を用意する場合は、分け合って楽しめるように個包装で消費期限が長いお菓子がおすすめです。

下記の記事では喜ばれるお歳暮・冬ギフトの選び方をより詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

お歳暮で送ってはいけないタブーの品物

お歳暮には、贈るのを避けたほうがよいタブーの品もあります。

特に下記の品はお歳暮には不向きとされているタブーの品のため、贈らないよう注意しましょう。

  • ・「切る」ことを連想する包丁やハサミなど
  • ・「踏みつける」ことを連想する靴や靴下など
  • ・「別れ」を連想させるハンカチ
  • ・「金額がわかってしまう」ギフト券や商品券

刃物や別れなど、ネガティブなイメージを連想する品はギフトは避けたほうがよいでしょう。
ギフト券や商品券などは、具体的な金額がわかってしまうため、避けたほうが無難です。
特に目上の方に金券を渡すのは失礼とされているので、贈るならカタログギフトなど金額のわかりにくいものを選ぶようにしましょう。

お歳暮で喜ばれるおすすめの品

お歳暮に人気のギフトには以下のようなものがあります。

  • ・海産物
  • ・高級肉・ハム・ソーセージ
  • ・お菓子
  • ・ビールやコーヒーなどの飲料
  • ・カタログギフト

お歳暮ではお鍋や年末年始のイベントでも活躍する海産物や高級なお肉が人気です。
また、ハムやソーセージなどの加工肉も、生肉より保存がしやすく、小さなお子さまから大人まで幅広い年代の方に喜んでもらえるでしょう。
お菓子も同じく保存が効き幅広い層に好まれるため、人気の品物です。

また、カタログギフトは品物の選択を相手に委ねることができ、確実に好みのものを贈れるため人気です。

お相手に喜んでいただけるお歳暮を選ぶなら、シャディギフトモールの人気ランキングもチェックしてみてください。

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お歳暮でよくある質問

最後にお歳暮について寄せられるよくある質問を5つご紹介します。

「お中元を贈った方にもお歳暮は贈る?」「喪中のときもお歳暮は贈っていいの?」など気になる質問に回答しました。

一つずつ確認していきましょう。

お中元を贈った方にもお歳暮は贈るべき?

お歳暮は、お中元を贈った方にも贈るのが一般的です。
お中元は夏の挨拶として、お歳暮は年末のご挨拶として感謝を伝える贈り物のため、毎年両方贈ったほうがよいでしょう。
両方贈る場合は、お歳暮の予算をお中元よりも2〜3割程度高くするケースが多いようです。

しかし、お中元とお歳暮の両方贈るのが負担だと感じる場合は、どちらか片方のみでも失礼ではないとされています。
両方贈るのが負担だと感じる場合は、お中元を贈らず、一年の感謝を伝えるお歳暮のみ贈るようにしましょう。

ただし、突然贈るのをやめてしまうとお相手に心配をかけてしまう可能性があるため、お中元を贈らないときは暑中見舞い等の挨拶状を贈る、などの配慮はしておいたほうが無難です。
お中元のやりとりをやめても健康を気遣う暑中見舞いのはがきを贈れば、感謝と思いやりの気持ちが伝わります。

大切なのは日頃の感謝の気持ちを伝えることなので、無理のないお付き合いができるよう検討してみてください。

喪中の方にお歳暮を贈っても大丈夫?

お歳暮は季節のご挨拶のため、自分またはお相手が喪中のときでも贈って問題ありません。
ただし、喪中のときにお歳暮を贈る場合は下記の点に注意しましょう。

  • ・忌中に贈るのは控える
  • ・のし紙ではなくシンプルな掛け紙にする
  • ・慶事を連想させる縁起物は贈らない
  • ・派手なパッケージの商品は避ける

故人が亡くなられて四十九日を迎える前の忌中は、贈り物を避けたほうがよいとされているため、忌明けまではお歳暮を贈るのは控えたほうが無難です。
また、紅白の水引や派手なパッケージ、縁起物はお祝いごとを連想するため、喪中の方に贈るのはタブーとされています。

喪中のときでもお歳暮は贈れますが、贈り方に配慮が必要な点に注意しましょう。

贈っていない方からお歳暮が届いたらお返しは必要?

お歳暮は日頃お世話になっていることへの感謝として贈り物をする季節のご挨拶ですので、基本的にお返しは不要とされています。
贈っていない方からお歳暮が届いた場合もお歳暮が届いたら電話やお礼状等でお礼を伝えれば、お返しの品を贈らなくても失礼ではありません。

しかし、目上の方などお相手によっては、お返しの品を贈ったほうがよい場合もあります。
お返しを贈る場合は、いただいたお歳暮の半額から同額以下の品にお礼状を添えて贈ると丁寧です。
お歳暮は1度限りではなく継続して贈るもののため、今後もお歳暮のやり取りを継続する場合は「お歳暮」としてお返ししますが、1度だけのお返しとするならのし紙の表書きを「御礼」など別の名目で贈る方がお互い負担が少ないでしょう。

お礼状は挨拶状に似た構成で、お歳暮の心遣いへの感謝と共にお相手を気遣うような言葉を添えると喜んでいただけます。
詳しいお礼状の書き方についてはこちらの記事もご覧ください。

お歳暮の時期を過ぎてしまったらどうする?

お歳暮の時期を過ぎてしまった場合は、のし紙の表書きをお年賀や寒中見舞いに書き換えて贈れば問題ありません。

お年賀には「今年もよろしくお願いします」という意味があり、1月1日から松の内まで(関東は1月7日頃まで、関西は1月15日頃まで)に贈ります。
お歳暮とお年賀は贈る時期が近いため、お歳暮が贈れなかったときはお年賀として贈るとよいでしょう。
お年賀では干支にまつわる縁起物や、普段使いもできる上質な実用品が喜ばれます。

また、喪中などで贈り物を控えていたという場合や、松の内までにお年賀を贈れない場合は寒中見舞いとして贈れます。
寒中見舞いでは、お歳暮と同じく季節を感じられるギフトが人気です。

お歳暮を手渡しするときのマナーは?

お歳暮を手渡しする場合、以下のようなマナーがあります。

  • ・訪問する時間を調整する
  • ・身だしなみに注意する
  • ・お歳暮を渡したらすぐに帰る

訪問する時間は可能な限り相手の都合に合わせ、早朝や夜間、食事時を避けたほうがよいでしょう。
訪問時は予定の時間より早すぎても遅すぎてもマナー違反ですが、遅れる場合は事前に連絡を入れる必要があります。
予定より早く到着した場合は、お相手の負担にならないよう約束の時間になってから訪問しましょう。

また、お歳暮を持参する際の身だしなみは、ラフな格好で訪問するのはマナー違反とされています。
襟付きの服など、ある程度清楚な服装を選び、コートなどを羽織る場合は、訪問時にあらかじめ脱いでおくようにしましょう。

訪問時はお歳暮を渡し、すぐに帰るのがマナーです。
ただし、相手に屋内に案内されたのであれば、快く申し出を受け入れましょう。
屋内に案内された場合も、基本的には挨拶に留め、長居しないことが重要です。

お歳暮を手渡しするときのマナーについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

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この記事のまとめ

お歳暮とは、一年を締めくくる大切なご挨拶であり、相手への感謝を伝える心のこもった贈り物です。
お相手に喜ばれるお歳暮を選ぶなら、年末年始における親族の集まりに利用できるお菓子やグルメ、お酒類がおすすめです。
お相手の好みがわからない場合は、日用品やグルメなど好きな物をお選びいただけるカタログギフトを贈ると喜んでもらえるでしょう。

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この記事を書いた人

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